『台湾IT企業が出水市にやってきた 鹿児島県』

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 台湾の半導体関連企業が出水市に日本支店を設立し開所式がありました。おとなり熊本のような地域経済の活性化につながっていくでしょうか。
●小田アナウンサー・リポート
 「JR出水駅からほど近い住宅街にやって来ました。一見、民家に見えるこちらの建物、実は台湾にある半導体関連企業の日本支店なんです」
 設立されたのは、台湾の半導体関連企業「筑波科技」の日本支店です。出水市への台湾企業の進出は初めてです。
 半導体基板の検査やスマート医療機器の開発などを手がける企業で、今回、日本の市場で事業を拡大するための営業拠点として支店を構えました。
●筑波科技・許深福董事長
 「日本のパートナーを探し関係を築いていきたいと考えて支店を構えた」
 半導体産業で世界をリードする台湾。出水市のお隣・熊本県には台湾の半導体大手・TSMCが進出していて、大きな経済波及効果をもたらしています。
●筑波科技・許深福董事長
 「熊本にTSMCができたのでビジネスを広げたいと考えて近くに来た。九州と台湾が近いので緊密につながっていきたい」
 「筑波科技」は5年以内に半導体分野の人材育成などを目指し、出水市に研究センターを設ける方針です。
●出水市・椎木伸一市長
 「半導体のソリューション事業、スマート医療のための機関として迎えられたらと思う。それに関連する企業を誘致できたらありがたい」
 TSMCの進出で莫大な経済効果が生まれている熊本に追いつけ追い越せと、県も半導体産業の誘致に力を入れています。
 県内で設備投資し新たに雇用する半導体関連企業などに対し、県は事務所の設置にかかる費用の補助金をこれまでの6000万円から今年度、5億円へと大幅に引き上げました。
 今年度の県の予算には、半導体関連企業の人材確保や育成のためのイベントを行う事業費も盛り込まれています。
 新たな産業用地の調査も行っていて、昨年度、北薩地域や姶良・伊佐地域などの5カ所を有力なエリアとして抽出しました。
 今後、必要なボーリング調査などを行い、今年度末をめどに開発候補地の選定を進める予定です。

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