寒い冬は土の中でゆっくりと生育し、春になると鮮やかな花を咲かせて庭を彩る球根植物。秋の間に準備を整えておくことで、来年の庭がいちだんと華やかになります。
今回は秋植え球根を選ぶ際のポイントや、植え方のコツを紹介します。
記事最後にはオススメの秋植え球根植物を、参考価格とともにお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
1. この記事で紹介する「秋植え球根植物」にまつわるあれこれ
【写真1枚目/全8枚】球根の選び方や植え方をチェック!オススメ秋植え球根植物もご紹介!
2. 秋植え球根植物を選ぶポイント
球根植物の選び方をご紹介
2.1 開花時期を考慮する
秋植え球根は一般的に冬を越えて春に開花する種類が多いですが、なかには年内~早春にかけていち早く咲き出す品種も。異なる開花時期の植物を選ぶと、長期間花を楽しむことができます。
2.2 花の色や形のバランスを取る
庭全体のデザインをイメージして、花の色や形を選びましょう。対照的な色合いや異なる花形を組み合わせると、視覚的に引き立つガーデンになります。
2.3 希望する成長の高さを考慮する
球根植物は背丈が高く伸びるものから、低くコンパクトにまとまるものまで多種多様です。背丈の低いものは前方に、高いものは後方に植えると、全体のバランスがよくなります。
2.4 栽培環境に合った植物を選ぶ
植える場所の日当たりがよいかどうかも球根選びのポイント。土の湿り気が多いか、乾燥しているかということも基準になります。場所の環境に合った植物を選びましょう。
3. 秋植え球根植物を育てるコツ
秋植え球根植物の育て方をチェック!
3.1 植える時期
秋植え球根は10~11月頃が植え付けの適期。この時期に植えて冬の寒さに当たることで休眠し、春に美しい花を咲かせます。
3.2 植え付け方
球根を土に植える際は、一般的に球根の大きさの2~3倍の深さに植えるのが目安。
植える間隔は球根の直径の2倍ほど空け、ある程度群生させたほうが開花したときに見映えします。
3.3 水やり
植え付け後はしっかりと水を与えます。その後、冬の間はあまり水を必要としないので、水やりは控えめに。春に芽が出てきたら、再び水を適度に与えましょう。
3.4 肥料
植え付け時に元肥として緩効性肥料を入れ、芽が出始めたら成長を促すために薄い液肥を追肥します。球根自体に十分栄養を蓄えているので、多肥にならないように気をつけましょう。
3.5 冬越し
寒冷地では冷え込む冬に地中の球根が凍ることも。防寒対策として、土の上に腐葉土やマルチングを敷いて保温するのがオススメです。
3.6 花後のお手入れ
花が咲き終わったら、花ガラをこまめに摘み取りましょう。葉は光合成をおこない次の年に向けて球根に栄養を蓄えるため、自然に枯れるまで残しておきます。
3.7 球根の掘り上げ
暑さに弱い球根は葉が枯れたら掘り上げて数日間乾かします。新聞紙や通気性のよいネット袋に入れて、次の植えどきまで風通しのよい冷暗所で保管しましょう。
高温多湿に強い品種は、そのまま植えっぱなしにしても大丈夫です。
4. オススメ〈秋植え球根植物〉5選
4.1 スイセン
寒い時期から花を咲かせて庭を彩る「スイセン」
凛とした花姿が美しいスイセン。早いものでは年内から咲き始め、白や黄色の花を咲かせて冬の庭を華やかにします。※参考価格:100円~200円前後(球根1球)
4.2 チューリップ
花色豊富な春に咲く球根植物の代表「チューリップ」
チューリップは春に咲く球根植物の代表格で、花色や形・品種が豊富。長い花茎にシンプルな愛らしい花を咲かせます。※参考価格:100円~200円前後(球根1球)
4.3 アネモネ
鮮やかでエレガントな花が魅力の「アネモネ」
鮮やかな赤や青・白・紫の大きな花を咲かせるアネモネ。開花期が長く切り花にも最適です。植えっぱなしでも毎年開花します。※参考価格:50円~100円前後(1球)
4.4 スノードロップ
うつむいて咲く清楚な白い花が美しい「スノードロップ」
スノードロップは雪解けとともに開花する早春の花。清楚な白い花がうつむいて咲き、可憐な印象を与えます。※参考価格:100円~150円前後(1球)
4.5 ムスカリ
小花が密集して咲く様子が愛らしい「ムスカリ」
ブルーや白の小花が穂状に密集して咲くムスカリ。植えっぱなしでも毎年咲き、自然に増えるので手間がかかりません。※参考価格:50円~100円前後(1球)
5. 秋植え球根植物で今から春花壇の準備を
秋植え球根植物は冬の間にしっかりと根を張り、春にはいっせいに花を咲かせてくれる頼もしい植物。育てやすいので初心者から上級者まで幅広く楽しめます。
コメント