【健康】国内約4300万人の国民病「高血圧」対策の最新トレンド「ナトカリ比」とは…ナトリウムとカリウムの比率低いほど◎ ラーメン+野菜増しなど…減塩しながら“ちょい足し”で予防

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おいしそうなラーメンに焼き肉。
ついつい食べてしまいますが、春の健康診断で血圧を指摘された方もいるのではないでしょうか。

そんな時、高血圧に効果的な「ナトカリ比」を知っていますか?

実は、日常の食事に“あるもの”を足すだけで高血圧を防げる、そんな新たな視点が今、注目されているんです。

放っておくと、脳卒中や心臓病の原因となる高血圧。
国内に4300万人と、今や国民病と言われています。

高血圧について意識しているか、街の皆さんに聞いてみると、「もう何十年も(高血圧の)薬を飲んでいる。高カロリーにならないようにとか、しょっぱいものとか(控えるようにしている)」「塩分(気をつけている)。例えば、ラーメンのスープは飲まない、うどんのスープも全部飲まない、飲みたいけど飲み干さない。そこに塩分がいっぱいあるから我慢」「塩分、あとドクターに怒られない食事。食べ過ぎない。腹八分目」など、食事のとり方などを工夫して減塩を意識されている方が多かったです。

でも、“減らすこと”を常に考えるのはストレスも大きいですよね。

そんな中、いま注目されているのが…。

カゴメ 管理栄養士・杉本優子さん:
最新のトレンドワードで、ナトカリ比というのがあります。

東京都内の企業で行われていた健康に関する講演で繰り返し出てきた言葉「ナトカリ比」。
これは、ナトリウム(塩分)と、野菜などに含まれるカリウムのバランスに注目してみましょうという考え方なんです。
この値が低いほど良いとされています。

これまで、高血圧を防ぐにはナトリウム、つまり塩分を減らすことが最も重要とされてきました。

そんな中、果物や野菜に含まれるカリウムが体の中に入った塩分を外に連れ出してくれるという働きに着目。

つまり、日常での食事に野菜をトッピングしたり、果物を加えることで、食事中のナトカリ比が低くなって血圧の上昇を防ぐことができるということなんです。

日本高血圧学会が提唱しているもので、従来の減塩という「引き算」の考え方だけでなく、食事にカリウムを加える「足し算」への発想転換です。

参加者は「もうちょっと、今までより多めの野菜をとるようにする」「普段のランチでも野菜一品取り入れたり、野菜の摂取は普段の生活に取り入れている」などと話していました。

では、実際にどのように生活に「ナトカリ比」を取り入れたらいいのか。

ナトカリ比を意識したレシピを考案しているカゴメによりますと、例えばいつものカレーライスにはホウレンソウを足すと、ナトカリ比を減少させることができます。

さらに、ハンバーグにはミニトマトを添えて、こちらもナトカリ比が減少。

では、青井実キャスターの大好きなラーメンには、何を足すといいでしょうか?

ラーメンには、ニラやモヤシを加えた「野菜増し」ラーメンにするといいんです。
追加する野菜の目安は60グラムほどということですので、ぜひ日々の食事で意識してみてください。

ナトカリ比について、滋賀医科大公衆衛生学の三浦克之教授は、「カリウム(野菜など)を増やせば食塩減らさなくて良いと思うのは、これはちょっと間違いなので。ぜひ両方(塩分減+カリウム増)やってください。どちらもしないといけない」と指摘。
減塩をしたうえで野菜をちょい足しするのが大事だということです。

ちなみに、カリウムの多い野菜1位はホウレンソウ、2位は枝豆なんです。

さらに、宮司愛海キャスターの大好きな納豆にもカリウムが多く含まれているということです。

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