【鹿児島】本格焼酎の出荷量は減少傾向に ライフスタイルの変化など影響

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 コロナ禍で落ち込んだ鹿児島の本格焼酎の需要ですが、いまだ減少傾向が続いています。県酒造組合は昨年度の本格焼酎の生産量と出荷量を発表しました。
 県酒造組合によりますと、去年7月から今年6月までの県内の本格焼酎の生産量は前の年よりも約9%増の11万9377キロリットルでした。しかしコロナ前の2018年と比べると約10%減っています。
 出荷量は2018年に比べて約15%少ない8万6321キロリットル。県内向けは去年とほぼ同じですが、県外向けは減少傾向が続いています。ライフスタイルの変化や消費者嗜好の多様化などが消費量の減少につながったとみられています。
 新型コロナが5類に移行したことでイベントの開催や観光客増加による需要拡大の機会は増えているものの「他の酒類に比べて思うように伸びていない」ということです。
(県酒造組合濵田雄一郎会長)
「残念ながら我々の業界は、若い人たちに対する対策が十分にできていないということで飲酒年齢層が上がっている。本格焼酎は浸透して数十年経つものだから、ある種の慣れというか飽きというか、そういう状況も出てきているのではないか。そこに対して話題提供、新鮮な衝撃を与えるような開発が必要かなという風に見ている」
 県酒造組合は、海外などを対象に本格焼酎の付加価値の高さを広めていきたいとしています。

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