数年前、ふらっと立ち寄ってからお気に入りの「喜入旧麓」地区。
当時の面影が残る街並み、神秘的なスポット、気付けばいつも1時間位散策しています。
喜入旧麓(きいれもとふもと)とは
令和元年 構成文化財として日本遺産へ認定されました。
文禄4年(1595)から肝付氏の居城となっていた給黎城の麓として、政治の中心的な役割を果たしていた地域です。承応2年(1653)に現在の麓(喜入小学校)に居館は移りますが、湧水路のある通りに武家門や石垣などが残っており、往時を偲ぶことができます。
引用 日本遺産「薩摩の武士が生きた町」魅力発信推進協議会事務局
麓の移転で、旧麓は当時を感じることができる風景が今も残っています。
湧水を利用した水路や生垣、石塀が連なり風情があります。
見どころがたくさんの旧麓散策
駐車場に車を停めて散策スタート!
※「喜入旧麓」地区は道が狭いので、駐車場に車を停めて散策することをお勧めします。
ふれあい広場
トイレ・東屋の反対側に5台位停められます。
海岸沿いの226号線を走り喜入旧麓地区に入る場合は、こちらが近いです。
香梅ヶ渕駐車場
肝付家歴代墓地の近くで、GoogleMapで「香梅ヶ渕 駐車場」で出てきます。
広くて停めやすいです。
駐車場に設置された案内MAPも参考になります。
私は今回、香梅ヶ渕駐車場に停めて、ここから散策スタートしました。
■吸い込まれるような美しさ「香梅ヶ渕」
香梅ヶ渕駐車場に停めた場合、肝付家歴代墓地の向かいに香梅ヶ渕への近道の階段があります。
八幡川の上流に位置する「香梅ヶ渕(こべがふち)」
エメラルドグリーンの美しすぎる水、近くで見ても透明度が高く川底がよく見えます。
季節や天気により様々な表情を見せてくれ、この地区で一番神秘的な場所です。
川の奥を見ると小さな滝が見えます。
緑に囲まれたこの渕は、野鳥の観察などもできる場所となっています。
悲しい伝説のある場所で、入口の案内には、この場所のお話が書いてあります。
香梅ヶ渕の上流(肝付家歴代墓地)並びには「玉繁寺の滝」があります。
冬に訪れた時は水が流れていなかったので、今が綺麗な様子を見ることができるチャンスです。
■「肝付家歴代墓地」
肝付家は、270年余りにわたり喜入を治めてきた一族です。
肝付家12代のうち、2代から12代までの墓地があります。(2代のお墓は向かいの山、香梅ヶ渕の近くにあるそうです)
ここは、静かで空気感が違います。
厳かな気持ちになります
廃仏毀釈により首のない仏像があります
島津家の家紋入りの墓石、蓮の花などの装飾が施された墓石などあります。
■かごしま自然百選に選ばれた「南方神社」
木々に囲まれた中に現れた鳥居が、なんとも幻想的です。
低めの鳥居をくぐり、苔むす道を歩いて向かいます。
外側に車が通れる道と本殿近くに駐車スペースがあるので、坂道がきびしい方は車で向かえます。
森の中に静かに佇む鳥居
少し進むと境内が見えてきます。
境内にはクスノキやムクロジなどの神木があり雰囲気に圧倒されます。
2020.12月に訪れた時の写真 今はもっと緑が濃いです!
夫婦石
御神木
2016年に公開された映画「ゆずの葉ゆれて」のロケ地にもなったそうです。
■「旧麓研修センター」の干支のオブジェ
毎年、手作りの干支の動物を飾り新年を迎えるのが旧麓集落の恒例行事だそうです。
大きなオブジェは、存在感があって可愛いですよ。
2024年は辰
■喜入旧麓交流館「陽だまり」
2024年3月にオープンした、空き家を活用した交流館(観光案内所&カフェ)。
営業日:金土日
営業時間:10~14時
営業日や詳しくはInstagramで確認してください。@hidamari_202403
今回はお休みの日でしたが、散策の途中、休憩に立ち寄ると良いと思います。
専用の駐車場がありますので、直接向かう方はご利用ください。
■歴史を感じる「牧瀬家武家門」
旧麓に残っている唯一の屋根付き武家門。平成22年に鹿児島市の景観重要建造物に指定されました。
石塀や湧水が流れる水路とあわさって、風情ある通りです。
■「ふれあい広場」
駐車場、トイレがあり、東屋のある辺りからは桜島が綺麗に見えます。
東屋の奥に桜島
公園の前から見た桜島
入口近くに田の神さまが祀られています。表情にほっこりします。
喜入旧麓は、鹿児島市にこんな素敵な場所があったと再発見間違いなしです!!
暑さが和らいだ頃、散策にいかがでしょうか?
【喜入旧麓(きいれもとふもと)】
住所:鹿児島県鹿児島市喜入町
駐車場:あり(ふれあい広場・肝付家歴代墓地の少し先の香梅ヶ渕駐車場)
喜入旧麓交流館 陽だまり・南方神社は、それぞれ近くに駐車場があります
喜入旧麓散策MAP:グリーンファーム(鹿児島市観光農業公園)ホームページからダウンロードできます(窓口でも配布)
※記事に掲載した内容は公開日時点または取材時の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイト等で最新情報の確認をしてください
コメント