◆甑島のカノコユリ
「カノコユリ」は、花弁に鹿の子のような模様があることから「鹿の子百合」との名が付いたユリの花。ピンク色の花弁が大きく反り返るのも特徴だ。
薩摩川内市の市花でもあるこの花は、古くから甑島民に親しまれており、自生密度日本一ともいわれ甑島全域で見ることが可能。特におすすめなのは下甑島の「鳥ノ巣山展望所」で、開花時期になると一面に咲き広がるカノコユリの群生を見ることができる。
さらに、背景に広がる紺碧の海とのコントラストもすばらしく、県内最長となる1,533メートルの「甑大橋」も一望することができる。
見ごろの時期:7月下旬~8月頃
甑島のカノコユリ(こしきしまのカノコユリ)
所在地:鹿児島県薩摩川内市甑島(甑島全域)
https://satsumasendai.gr.jp/spotlist/43983/
◆百合ヶ浜
与論島の大金久海岸から約1.5キロメートルの場所にある「百合ヶ浜」。春から秋にかけて大潮の干潮時にのみ姿を現すことから、「幻のビーチ」と呼ばれている。
エメラルドグリーンに輝く透明度抜群の海と、真っ白な砂浜は「楽園」のようだと評判。百合ヶ浜へはグラスボートで行くことができ、乗船中にも船底のガラス窓から色鮮やかな熱帯魚やサンゴ礁を楽しめる。
ちなみに、この砂浜で年齢の数だけ星の砂を拾うと幸せになれるという言い伝えがあるそうだ。訪れた際には探してみてはいかがだろうか。
見ごろの時期:春から秋にかけて
百合ヶ浜(ゆりがはま)
所在地 鹿児島県大島郡与論町
https://www.yorontou.info/spot/5112.html
◆長崎鼻灯台公園とひまわり畑
長島町の南西端、東シナ海を見晴らす高台にある「長崎鼻灯台公園」。ここでは毎年7月中旬から8月中旬にかけて、公園周辺の畑に咲き誇る色鮮やかなひまわりの花々を楽しめる。
ジャガイモの産地として知られる長島町では、同じ作物を繰り返し作り続けることで農作物が生育不良になったり枯れてしまったりする「連作障害」を防ぐために、農家の人々によってジャガイモ収穫後の畑にひまわりが植栽されているのだ。そのため、夏場になると畑一面に咲くひまわりの花を見ることができる。
また、園内には明治30年(1897年)に初点灯した白亜の灯台が立っており、夕日のビュースポットとしても有名。茜色に染まる海と灯台の光景は、まるで一幅の絵のようだ。
見ごろの時期:7月中旬~8月中旬
長崎鼻灯台公園とひまわり畑(ながさきばなとうだいこうえんとひまわりばたけ)
所在地 鹿児島県出水郡長島町城川内
https://www.town.nagashima.lg.jp/sightseeing/si0003/
◆豊玉姫神社の水車からくり
「水車からくり」は水車を動力として人形を動かす、南薩摩に伝わる伝統芸能。南九州市知覧町にある「豊玉姫神社」では毎年7月に「六月灯」という夏祭りが開催され、水車からくり人形の演目が上演される。水車からくり人形は水車のある水路が完成した江戸時代から始まったといわれており、全国でも見られるのは鹿児島県のみ。
演目は毎年替わり、2024年は「浦島太郎」を上演予定。約30~40センチメートルの人形たちが前後左右に動き回るだけでなく、首を振ったり両手両足を器用に動かしたりする様は、とても水の力で動いているとは思えないような細やかな所作だ。
また今年は、伝統の神楽舞「浦安の舞」が16年ぶりに奉納されるという。
開催日:毎年7月9日、10日
豊玉姫神社の水車からくり人形(とよたまひめじんじゃのすいしゃからくり)
所在地 鹿児島県南九州市知覧町郡16510 豊玉姫神社
http://toyotamahime-jinja.or.jp/karakuri.php#sa01
◆猿ヶ城渓谷のキャニオニング
猿ヶ城渓谷は豊富な緑と壮大な岩盤、透明度の高い川水を誇る、神秘的な雰囲気が漂う渓谷。この渓谷内ではキャニオニングを体験することができ、清流に身をゆだねながら大自然を満喫できる。
猿ヶ城渓谷は、「大隅半島の尾根」といわれる高隈山の麓に位置しており、豊かな森から流れる清らかな水と、花崗岩の奇岩・巨岩が美しく、沢登りや川遊びも楽しめる避暑地に最適な場所。
キャニオニングは、そんな大自然を全身で体感できるアクティビティ。心も体もリフレッシュすることができる。
猿ヶ城渓谷のキャニオニング(さるがじょうけいこくのキャニオニング)
所在地 鹿児島県垂水市新御堂1344-1
http://sarugajyo.jp/
◆黒潮の森 マングローブパーク
手つかずの自然が多く残る奄美市の中でも、ぜひおすすめしたいのがマングローブの森。
「黒潮の森マングローブパーク」はアカヒゲ・ルリカケス などの国指定の天然記念物や特別天然記念物 アマミノクロウサギ が生息する、水と緑に囲まれた自然豊かな住用町にあり、奄美空港から車で70分ほど。カヌー体験をはじめ、さまざまなアクティビティを楽しむことができる。
雄大なマングローブ原生林は、太平洋に面した住用湾の河口に広がっており、特に干潮の時間帯にはさまざまな動物たちが姿を現す。マングローブのトンネルはとても神秘的で、貴重な動植物たちを間近に見ながらのカヌー体験はかけがえのない体験に。
黒潮の森 マングローブパーク(くろしおのもり マングローブパーク)
所在地 鹿児島県奄美市住用町石原478番地
https://www.mangrovepark.com/
◆沖永良部島 銀水洞
「花と鍾乳洞の島」と呼ばれ、大小さまざまな鍾乳洞が多く存在する沖永良部島。
洞窟の聖地ともいわれるこの地で近年人気があるのは、洞窟を探検するケイビングだ。沖永良部の成り立ちを思わせる碁盤岩や巨大な鍾乳石の壁に直面すれば悠久の歴史を感じずにはいられない。
ヘッドライトの明かりを頼りに、時には這いつくばりながら突き進んだ先で出会える絶景は、行った人しか味わうことができない感動があるに違いない。
※2023年の大雨の影響でツアー催行が中止になっている可能性あり。詳細はツアー催行者にご確認ください。
沖永良部島 銀水洞(おきのえらぶじま ぎんすいどう)
所在地 鹿児島県大島郡知名町
https://www.kagoshima-kankou.com/guide/52132/
◆六月灯
六月灯は、7月(旧暦の6月)に県内各地の神社や寺院で行われる夏祭り。県民からは「ロッガッドー」の呼び名で親しまれ、月末まで毎晩のように催される。
お祭り当日は、境内に和紙に絵や文字を書いた灯籠が飾られ、歌や踊りの奉納が行われたり周辺に夜店が立ち並んだりして、大勢の人でにぎわう。神社や寺院にたくさんの灯籠が飾られ、ろうそくの火で温かく色づく風景はまさに鹿児島の夏の風物詩だ。
写真の照国神社をはじめ、県内のさまざまな神社で行われるので、いろいろな場所の祭りを巡ってみるのも面白い。
開催日:毎年7月上旬~8月上旬
六月灯(ろくがつどう)
所在地 鹿児島県内一円
https://www.kagoshima-kankou.com/feature/sp1801
◆浦田海水浴場
日本の海水浴場88選のひとつ、種子島の北側に位置する浦田海水浴場。
白い砂浜がまぶしいほど美しく、海の透明度は抜群。空と海の心癒されるような青色は「浦田ブルー」と呼ばれる。
2020年6月に、全日本ヨガ連盟により、全国の自治体で初めて「ヨガの聖地」に選ばれた西之表市を代表するヨガスポットでもあり、美しい海を守るために、地元の方々を中心にビーチコーミングも行われている。
浦田海水浴場(うらだかいすいよくじょう)
所在地 鹿児島県西之表市
https://www.kagoshima-kankou.com/guide/10743/
◆唐船峡そうめん流し
鹿児島県指宿市の渓谷・唐船峡は、回転式そうめん流しの発祥の地。
年間約20万人の人々が訪れており、水の郷百選に選ばれた清涼な湧水を利用したそうめん流しを、年間を通じて楽しめる。冷たい水の中で回るそうめんはひんやりして、夏の火照った体をクールダウンしてくれる。
かつおだしのきいためんつゆは上品な味わい。川魚とセットの定食はボリュームも満点だが、ぺろりと食べてしまう。
唐船峡そうめん流し(とうせんきょうそうめんながし)
所在地 鹿児島県指宿市開聞十町5967番地
https://www.kagoshima-kankou.com/guide/10692/
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