“みなとオアシスいぶすき”に国が登録 指宿港周辺 一帯で観光地としての魅力アップへ 砂蒸し温泉が高い評価

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 県内有数の観光地、指宿市。指宿港海岸や砂むし会館など一帯が港を中心としたにぎわいの拠点として国に登録されました。施設同士が連携し観光地としての魅力を高めることで、新たなにぎわいの創出につながりそうです。
(指宿市・打越明司市長)
「指宿市民はユニホームとしてアロハ・ムームー(ワンピース)を着用することをここに宣言する」
 指宿市で行われたのは「アロハ宣言」です。29日から10月末まで市役所やホテルなどの制服が一斉にアロハシャツなどに衣替えされ一般市民にも着用を呼びかけます。
(記者)
「アロハ宣言が行われた指宿港海岸。港のにぎわいの拠点として国が定めるみなとオアシスに登録された」
 「みなとオアシス」とは、港を中心とした地域の観光振興や地域住民の交流拠点づくりを目指し国土交通省が登録するものです。指宿港は全国で167か所目、県内では鹿児島市の鹿児島港や薩摩川内市の川内港に続き3か所目です。
 みなとオアシスいぶすきは砂むし会館砂楽を代表施設に指宿港海岸や太平次公園、道の駅いぶすき彩花菜館などの施設のほか、レトロな雰囲気が残る指宿港周辺の6つの商店街から構成されています。砂蒸し温泉が全国的に珍しく高い評価を受けている点や指宿港海岸の周辺で進む緑地化で賑わいの拠点となることが期待される点が登録の理由として挙げられています。登録で年間10万円の助成金や国の支援事業を受けられるということです。
(国土交通省海岸・防災課 上原修二課長)
「みなとオアシスいぶすきは地元の方が非常に熱心に支えようとい取り組みが行われたのは選ばれたポイント。地元の人が大事にすることでますます人の集まりができて県外からも観光の拠点として集まることが期待される」
 年間24万人以上が訪れる砂むし会館砂楽はみなとオアシスいぶすきの代表施設です。大型連休の期間中ということもあり県の内外から多くの人が訪れていました。
(大阪から)
「全く初めてでどんなものかなと思って」
「めっちゃ気持ちいい。思っていた以上にもっと熱いのかなと思ったけどいい感じ」
 関係者はさらなる観光客の増加に期待を寄せています。
(砂むし会館砂楽・下吹越寿専務理事)
「日帰りだけでなくほかの施設と連携して滞在、宿泊につながっていければ。令和9年度まで整備ができてくると海岸の状況は変わってくるので利用しながら魅力もアップすることにつながるのではないか」
 県内有数の観光地、指宿が「みなとオアシス」への登録でどのように活性化するのか。注目が集まります。

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