アメリカが認めた初の日本人「握力マスター」 指宿市の整体師「鍛えたら脳が活性化」

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指先の力だけで重りを持ち上げる牧野貴広さん=指宿市湯の浜3丁目

 指宿市湯の浜3丁目の整体師牧野貴広さん(35)が、米国の大手トレーニング器具メーカー「IRON MIND」が主催する握力の認定制度で、日本人として初の認定を受けた。本格的に鍛え始めて数カ月での快挙を「達成感でいっぱい」と喜ぶ。
 挑戦した認定制度は、88キロのハンドグリッパーを閉じたり、不安定な回転式ハンドルで90キロの重りを持ち上げたりする三つの動作。送った動画で判定される。2012年に始まり、欧米やロシアなど約90人が認定されている。
 牧野さんはパワーリフティングで鹿児島国体に出場した実力者。弱点である握力の強化を図る中で、2月に専門の器具や認定制度を知った。当初は目標の半分もクリアできなかったが、トレーニングで徐々に記録を伸ばした。4月下旬に初めて提出した動画は「不合格」。指摘された点を修正し、約2週間後の再挑戦で認められた。
 握力を鍛えたことで、本業でも細やかな力加減が可能になったという。今後はより高難度の認定を見据えつつ、「誰もが気軽にできて、脳の活性化にもつながる握力トレーニングの魅力を周囲に伝えていきたい」と話す。

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