ジャパニーズウイスキーのおすすめ20選:人気銘柄やプレゼントにもふさわしい逸品を厳選

初心者からウイスキー通まで満足できるであろうジャパニーズウイスキーを厳選して紹介。選び方も解説する。

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ジャパニーズウイスキーとは。定義はあるのか

ジャパニーズウイスキーには、2021年に日本洋酒酒造組合が定めた自主基準がある。それによると、ジャパニーズウイスキーとは以下の要件に該当するものになる。さらに詳しい内容は、日本洋酒酒造組合の「ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」をチェックしてほしい。

  • 【原材料】原材料は、麦芽、穀類、日本国内で採水された水に限ること。なお、麦芽は必ず使用しなければならない。
  • 【製造】糖化、発酵、蒸留は、日本国内の蒸留所で行うこと。なお、蒸留の際の留出時のアルコール分は 95 度未満とする。
  • 【貯蔵】内容量 700 リットル以下の木製樽に詰め、当該詰めた日の翌日から起算して3年以上日本国内において貯蔵すること。
  • 【瓶詰】日本国内において容器詰めし、充填時のアルコール分は40度以上であること。
  • 【その他】色調の微調整のためのカラメルの使用を認める。
  • ただ、これはあくまで自主基準。発表から3年の移行期間があったため本格始動したのは2024年4月からとはいえ、海外においてはこの定義に対する認知度があまり広まっていないという。そこで2025年3月、日本洋酒酒造組合が今度は「地理的表示(GI)」の対象にしたり製法品質表示基準を制定したりと法整備をしていくことを発表した。ジャパニーズウイスキーの定義はより厳格化していくと考えられる。

    ジャパニーズウイスキーはなぜ高価なのか。人気の理由は?

    2001年に開催された国際的な品評会「ベスト・オブ・ザ・ベスト(ワールド・ウイスキー・アワードの前身)」でジャパニーズウイスキーがトップ2を独占受賞したことから始まり、海外の品評会で数々の受賞を果たすようになると、ジャパニーズウイスキーの人気が急増しプレミア価格が付くようになった。

    またこうした背景を受けて需要が増加しているものの、生産量が少ないうえにウイスキーは熟成を要するため、供給が追い付かないという状況に…。こうした要因が複合的に絡み合い、結果的にジャパニーズウイスキーの高騰が続いているのだ。

    ジャパニーズウイスキーの選び方

    ウイスキーのグラスとボトル

    種類をチェック

    ウイスキーは原材料や製法によって種類が分かれる。それぞれに特徴があるので、選ぶときの一つのチェックポイントになるだろう。

  • シングルモルトウイスキー:単一の蒸留所で造られるモルトウイスキー(大麦のみを使用したウイスキー)で、個性的な味わいのものが多い。
  • グレーンウイスキー:トウモロコシや小麦などを主原料としたウイスキーになり、口当たりがよくスムーズな味わいで、クセが強いものが苦手な人や初心者におすすめしやすい。
  • ブレンデッドウイスキー:クセが強いものが苦手な人や初心者におすすめしやすい。モルトウイスキーとグレーンウイスキーの原酒をブレンドしたもので、調和がとれており、こちらもクセがあるものが苦手な人やウイスキーを飲み慣れていない人におすすめだ。
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    味わいや香りに注目する

    ジャパニーズウイスキーは飲みやすいものが多いが、その中でも原材料や使う樽によって味わいや香りに個性が出る。

    まずチェックしたいのは「ピート香」。大麦を乾燥させるときにピート(泥炭)を焚くことでつくスモーキーな香りだ。クセのあるので中~上級者向けとも言える。

    樽に注目するのもおすすめだ。日本原産ということもあって、ミズナラ樽はジャパニーズウイスキーでよく使われている。ミズナラ樽は、白檀や伽羅を思わせる独特でオリエンタルな香りをもたらしてくれるという。また、甘いバニラ香が好きならバーボン樽、フルーティーなフレーバーやスパイスの風味が好きならシェリー樽で熟成されたジャパニーズウイスキーをチェックするといいだろう。

    予算で選ぶ

    ジャパニーズウイスキーの価格帯は幅広く、¥1,000前後のものもあれば数十万というものも。デイリーに楽しみたい場合はコストパフォーマンスに優れたものがいいだろう。一方、プレゼントとして考えるなら¥5,000以上がいいとされている。以下では高級ウイスキーを紹介しているので、こちらもチェックしてほしい。

    初心者向け・デイリー向きのジャパニーズウイスキーおすすめ7選

    サントリーウイスキー角瓶 700ml

    【サントリー】 サントリーウイスキー角瓶 700ml

    ¥2,059

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    サントリーの創業者である鳥井信治郎氏が「スコッチに負けない日本のウイスキー」を目指し、数十年かけて完成させたというのがこちらの角瓶。2024年の「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」で金賞を獲得している。サントリーの名蒸溜所、山崎と白州のバーボン樽原酒がバランス良く配合されており、厚みのあるコクと甘い香り、そしてドライな後口が特長だ。ハイボールで飲むことでその美味しさが際立つよう設計されているので、家で「角ハイ」を楽しんでほしい。

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    ブラックニッカ クリア 700ml

    【ニッカウヰスキー】 ブラックニッカ クリア 700ml

    ¥1,346

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    「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝氏が、本格的なスコッチタイプのブレンデッドウイスキーを目指して1956年に世に送り出したのがブラックニッカというウイスキーだ。その約40年後に、ウイスキー初心者やウイスキーが苦手な人でも楽しめる味わいとして、ノンピートのモルトを使った「ブラックニッカ クリアブレンド」が誕生。それをよりクリアに仕上げたのがこの「ブラックニッカ クリア」になる。「クセのないクリアな味わい」が特長で、ハイボールやカクテルなどさまざまな飲み方で楽しめる。


    キリンウイスキー 陸 500ml

    【キリン】 キリンウイスキー 陸 500ml

    ¥1,902

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    日本の食文化に合った味を追求し、富士御殿場蒸溜所のものを主体に、厳選した多彩な原酒をブレンド。樽出しの状態に近い美味しさを目指し、冷却ろ過をせず瓶詰めしている。それにより香味豊かなブレンデッドウイスキーに仕上がっており、ほのかな甘い香りと澄んだ口当たりで、ハイボールにすると初心者も飲みやすい。


    サントリー ウイスキー オールド 700ml

    【サントリー】 サントリー ウイスキー オールド 700ml

    ¥2,520

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    1950年に発売され、根強いファンも多いオールド。その丸くてぽってりしたボトルの形状から「だるま」の愛称で親しまれている。キーモルトであったスパニッシュオークのシェリー樽を強化することで、さらにまろやかな味わいに進化をしているという。ロック、ストレート、水割り、ハイボールなどさまざまな飲み方で楽しめる。


    イチローズモルト モルト&グレーン ワールド・ブレンデッド・ウイスキー ホワイトラベル 700ml

    【ベンチャーウイスキー】 イチローズモルト モルト&グレーン ワールド・ブレンデッド・ウイスキー ホワイトラベル 700ml

    Now 20% Off

    ¥3,640

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    2007年~2013年まで「ワールド・ウイスキー・アワード」のジャパニーズ部門において7連続で世界最優秀賞を受賞し、ジャパニーズウイスキーが注目を集めるきっかけの一つとなった「イチローズモルト」。その中で定番商品となるのがこの「ホワイトラベル」になる。モルト原酒とグレーン原酒をブレンドしており、その香りは爽やかな柑橘系の果実を思わせ、クセが少なく飲みやすい。クラフトウイスキーを試してみたいという人におすすめだ。


    サントリー ウイスキー 知多 700ml

    【サントリー】 サントリー ウイスキー 知多 700ml

    ¥5,687

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    デイリー用としてはやや高めの値段にはなるが、上質な初心者向けのウイスキーを探している人はぜひこちらもチェックしてみてほしい。知多蒸溜所は、蒸溜や樽により世界でも珍しいグレーン原酒のつくり分けを行っている蒸溜所。樽ごとに熟成のピークを見極めながら、繊細な匠の技によりブレンドすることで、「軽やかな風」をイメージしたほのかに甘く軽やかな飲み心地のシングルグレーンウイスキーを生み出している。おすすめの飲み方は、ロックやハイボール。豆腐、煮物といった和食との相性が抜群だという。

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    シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士 700ml

    【キリン】 シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士 700ml

    ¥5,295

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    富士山が一望でき、ウイスキーにとっての理想的な環境がそろった富士御殿場蒸溜所。ここではモルトとグレーンの両方を製造し、仕込みからボトリングまで一貫して行われている。「シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」は多彩なグレーン原酒により生まれる、甘く華やかで複層的な味わいが特長。ISCでは2020年より5年連続で金賞を受賞している。こちらもやや高価だが、初心者でも飲みやすいジャパニーズウイスキーと言える。

    ウイスキー好き・プレゼント向きのジャパニーズウイスキーおすすめ13選

    シングルモルト ウイスキー 山崎 700ml

    【サントリー】 シングルモルト ウイスキー 山崎 700ml

    ¥12,500

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    日本初のモルトウイスキー蒸溜所として知られる山崎蒸溜所が新たな試みとして、伝統であるミズナラ樽貯蔵モルトと、多種多様な原酒の中から「ワイン樽貯蔵モルト」など複数の原酒とブレンドして造り上げた。2022年のISCで金賞を受賞している。仕込み水には「全国名水百選」に選ばれた「離宮の水」を使っており、香りはやわらかく華やかで、味わいは甘くなめらか。和食との相性がいいという。

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    シングルモルトウイスキー 白州 700ml

    【サントリー】 シングルモルトウイスキー 白州 700ml

    ¥11,850

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    白州蒸溜所の多彩なモルト原酒を選び抜いてできたシングルモルトウイスキー。全て南アルプスの天然水を仕込み水に採用して造られており、ほのかなスモーキーさがありながら、フレッシュな香りかつ爽やかで軽快な味わいだ。その白州の個性を最も味わえるのは、ハイボールだという。上質なハイボール用のウイスキーを探している人におすすめしたい。


    シングルモルト 余市 700ml

    【ニッカウヰスキー】 シングルモルト 余市 700ml

    ¥7,075

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    竹鶴政孝氏がスコットランドでウイスキー造りを学んだ後、最初に開いたのが余市蒸溜所。スコットランドを思わせる気候で、ウイスキー造りの理想の地として選んだ場所だ。今では珍しい石炭直火蒸溜を使い、力強く重厚なモルトウイスキーを造っている。コンペティションで度々の受賞を果たしており、ピートの香りに潮っぽさもある個性的な味わいで、それを堪能するならロックかトゥワイスアップが、ピートのコクを爽やかに楽しむならハイボールがおすすめとなる。


    シングルモルト宮城峡 700ml

    【ニッカウヰスキー】 シングルモルト宮城峡 700ml

    ¥6,280

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    余市とは異なる個性のモルトウイスキー造りを目指したどりついた、宮城峡蒸溜所で造られている「シングルモルト宮城峡」。余市とは対極とも言える蒸留方法を採用することで、華やかな香りとやわらかでスムースな味わいを実現した。こちらも輝かしい受賞歴を持ち、ロックや少しだけ水を加えた水割りだとそのフルーティーな香りや味わいが引き立ち、ハイボールだと飲みごたえも感じられるようになるということだ。


    富士山麓 シグニチャーブレンド700ml

    みごたえも感じられるようになるということだ。 【キリン】 富士山麓 シグニチャーブレンド700ml

    ¥4,950

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    原酒の中から熟成のピークを迎えたもののみを、世界最優秀賞に輝いたマスターブレンダーが絶妙なバランスでブレンドし、富士御殿場蒸溜所が目指す理想の味わいを体現した逸品。洋梨やパイナップル、そしてオレンジピールを想わせるフルーティで華やかな香りに、黒糖や焼き菓子のような甘く芳ばしい風味、そして複層的で奥行きのある味わいに仕上がっている。


    響 JAPANESE HARMONY 700ml

    【サントリー】 響 JAPANESE HARMONY 700ml

    ¥12,300

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    最高峰と呼ぶにふさわしい日本のウイスキーを目指し、サントリーが培ってきた多彩な原酒と匠の技で造られた、こだわりの逸品。“人と自然と響きあう”という同社の企業理念が込められ「響」と名付けられた。数々のコンペティションで受賞を果たしていることからもその味わいは確かだろう。口に含むとやわらかさが華やかに広がり、その名にあるよう美しくバランスのとれたハーモニーを奏で、余韻はやさしく穏やかに続く。

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    竹鶴ピュアモルト 700ml

    【ニッカウヰスキー】 竹鶴ピュアモルト 700ml

    ¥9,145

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    余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所の個性の異なるモルトをブレンドして造られたのが、この「竹鶴ピュアモルト」だ。モルトウイスキーのみながらブレンデッドウイスキーのような飲みやすさを実現し、さまざまなコンペティションで金賞を獲得している。口当たりなめらかで、香りは華やかでフルーティー、そして重厚なモルトの甘みとコクが感じられる。まずはストレートから始め、少し水を加えて表情を変えるモルトの個性を味わうのがおすすめだという。


    イチローズモルト ミズナラ ウッド リザーブ 700ml

    【ベンチャーウイスキー】 イチローズモルト ミズナラ ウッド リザーブ 700ml

    ¥12,910

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    イチローズモルトの中でも、モルト原酒同士をブレンドしたブレンデッドモルトウイスキーは「リーフラベル」シリーズと呼ばれる。その一つである「ミズナラ ウッド リザーブ」は羽生蒸留所の原酒をキーモルトに、複数の蒸留所のピートの強いモルト原酒をブレンドし、ミズナラ樽で再熟成している。自然の風味を大切にするために冷却ろ過や人工的な着色を行わずに造られており、奥深い複雑な味わいとスモーキーな香りが楽しめて、ピーティー&スパイシーな余韻が長く続く。


    マルス モルテージ 越百 モルトセレクション 700ml

    【本坊酒造】 マルス モルテージ 越百 モルトセレクション 700ml

    ¥4,386

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    焼酎やワイン、リキュールなども造る本坊酒造のジャパニーズウイスキー。ウイスキーの歴史は終戦後間もない1949年から始まっており、2つの蒸溜所と3つの貯蔵庫を持つ。「マルス モルテージ 越百 モルトセレクション」は中央アルプスに連なる山の一つ「越百山(こすもやま)」に由来し、タイプの異なる複数のモルト原酒をブレンドすることで複雑さと奥行きを表現。ハチミツやキャラメルを思わせる甘い香りに、スモーキーなニュアンスが感じられ、やさしい余韻が続く。


    シングルモルト嘉之助 700ml

    【小正嘉之助蒸溜所】 シングルモルト嘉之助 700ml

    ¥9,500

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    鹿児島にある焼酎の蔵元が始めたシングルモルトウイスキー。こちらは小正嘉之助蒸溜所のフラッグシップ商品で、3基のポットスチルで造り分けた原酒を樽貯蔵焼酎「メローコヅル」で使用したリチャー樽で熟成させ、これをキーモルトにしてブレンドしている。焼酎リチャー樽による甘やかでスパイシーな和のニュアンスと、海沿いに建つ蒸留所ならではの潮風によるほのかな塩味が感じられる。2023年に発売されたばかりだが賞に輝き、最近ではワールド・ウイスキー・アワード 2025で金賞を受賞するなど早くも注目を集めている。


    三郎丸 SAB.NIGHT BLACK(サブ ナイト ブラック)  700ml

    【若鶴酒造】 三郎丸 SAB.NIGHT BLACK(サブ ナイト ブラック) 700ml

    ¥5,980

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    富山に構える日本酒の蔵元である若鶴酒造が1952年よりウイスキー製造を開始した中で生まれた、日本のクラフトウイスキー蒸留所「三郎丸蒸留所」。ここでは当初よりスモーキーな香りのウイスキー造りにこだわっており、伝統的な製法を守りながらも、世界初の鋳造製ポットスチルを導入するといった革新的な一面を持つ。「三郎丸 サブ ナイト ブラック」はブレンデッドウイスキーになり、スモーキーかつウッディ、スパイシーで飲みごたえがある。

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    山桜 シングルモルト安積 2025 700ml

    【笹の川酒造】 山桜 シングルモルト安積 2025 700ml

    ¥13,200

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    笹の川酒造の前身である山桜酒造が、1946年にウイスキーの製造免許を取得したことからその歴史が始まっている地ウイスキー。「山桜 シングルモルト安積」はバーボン樽のノンピート原酒を中心に数種類をブレンド。冷却ろ過や人工的な着色を行っていない。やさしくて芳醇、爽やかで華やかな香りと、きれいな甘さが感じられる味わいに仕上がっているという。


    桜尾 シングルモルト ジャパニーズ ウイスキー 700ml

    【サクラオブルワリーアンドディスティラリー】 桜尾 シングルモルト ジャパニーズ ウイスキー 700ml

    ¥6,600

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    世界遺産・宮島の対岸にある桜尾蒸留所で造られるジャパニーズウイスキー。南に瀬戸内海、北には中国山地という環境にあり、一年を通しての気温差が大きいためウイスキーの熟成が早まるのが特徴だ。「桜尾」は海側に所蔵庫があり、穏やかな潮の香りが熟成樽にほのかに加わる。レーズンやオレンジを思わせる香りに、バニラの甘みとほどよい渋みや酸味が感じられる。

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