スバルは2025年6月12日、コンパクトSUV「レックス」に燃費性能を高めた「e-SMART HYBRID」搭載モデルを追加しました。カタログ燃費28km/Lをマークします。
約221万円で手に入る「超低燃費モデル」発表
2025年6月12日、スバルはコンパクトSUV「レックス」に、ハイブリッドモデルを追加すると発表しました。
現行型のレックスは、2022年11月に誕生したスバル初のコンパクトSUVです。
かつて1972年から1992年まで3世代にわたって販売していた軽自動車の車名を、30年ぶりに復活させたことでも話題を集めました。
スバルは2012年までに軽自動車の自社開発・製造を終了しており、現在は業務提携先のダイハツから供給を受けていますが、現行のレックスも同様に、ダイハツから「ロッキー」のOEMモデルとして導入されています。
ちなみにロッキーはトヨタにも供給され「ライズ」として販売しており、メーカーの異なる3兄弟モデルといえます。
ロッキー/ライズは2019年11月に登場しました。
パワートレインは、1.2リッター直列3気筒ガソリン自然吸気(NA)エンジンと1リッターターボエンジンに加え、2021年11月に「e-SMART HYBRID(イースマートハイブリッド)」(ハイブリッド)が追加されています。
駆動方式は、1.2リッターNAとe-SMART HYBRIDがFF(前輪駆動)で、1リッターターボが4WD(四輪駆動)です。
いっぽうレックスは、登場以来1.2リッターNA(FF)のみが設定されていましたが、今回新たにe-SMART HYBRID車がラインナップに加わりました。
e-SMART HYBRIDは1.2リッターエンジンを発電専用とし、モーターを組み合わせたシンプルな機構をもつシリーズ式ハイブリッドです。
モーター駆動によるレスポンスの良い加速性能と高い静粛性を両立させるほか、発電と充放電を最適に制御することで、大幅に燃費性能を向上させました。
これまでのガソリン車のカタログ燃費が20.7km/Lなのに対し、e-SMART HYBRIDはコンパクトSUVでもトップクラスの28.0km/Lをマークします(数値はともにWLTCモード燃費)。
これは、現在販売されるスバル車のなかでももっとも優れた燃費性能となります。
レックス e-SMART HYBRIDモデルのボディサイズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mmで、従来のレックスと同様です。
グレードは「G HYBRID」と「Z HYBRID」の2タイプを設定します。
装備面では、アクセルの踏み・戻しだけで加減速をおこなうことができる「スマートペダル(S-PDL)」のほか、ドライブモード切替ステアリングスイッチ(ECO モード切替)、車両接近通報装置、ハイブリッド専用の「アクティブ マルチ インフォメーションメーター」などを備えます。
このほか上級仕様のZ HYBRIDには、非常時給電システム付の「アクセサリーコンセント」(AC100V/1500W)と、切削+ブラック塗装の専用17インチアルミホイール(5穴)が装備されます。
外観では、ガンメタリック塗装のフロントグリルとハイブリッドエンブレム(サイド・リア)で差別化を図ります。
新たに加わったレックス e-SMART HYBRIDモデルの車両価格(消費税込み)は、221万6500円から260万8100円です。
コメント