Mini LEDテレビは近年存在感を増し、今や各社の最上位モデルとして採用されるほどに。有機ELと何が違う? 選び方の基準は? 読者の疑問にライターとDIME編集部が答える!
趣味用か、家族での使用か用途にあわせて選ぼう
タジリ 家族との映画鑑賞が週末の楽しみなんですが、もっと良い環境にしたくて。太田さん、オススメのテレビってありませんか?
太田 ちょうど私もテレビの買い替えを検討していました。今のオススメは、やっぱりMini LEDを搭載した液晶テレビですね。今回はREGZAとAQUOSの2モデルを中心に、最新Mini LEDテレビを試しましょう!
タジリ テレビは高いから頻繁に買い替えられないし、だからこそ選び方も難しいので助かります!
太田 最初に『レグザ 65Z970N』から見ていきましょう。最大の特徴は、地上波6チャンネルを丸ごと外付けHDDに録画する「タイムシフトマシン」機能です。
タジリ それってつまり、録画予約が要らないってことですか!?
太田 そうなんです。さらに「ざんまいスマートアクセス」を使えば、ネット動画を含めた番組の中から、好みのタレントやジャンルを探してくれます。推しタレントを登録しておけば出演番組やシーン、CMがリスト化される「みるコレパック」も便利です。
タジリ 録画した中から観たいシーンを探すのって面倒ですが、自動で表示してくれるのは嬉しい。
太田 映像にも力を入れていて、独自のAIエンジン「レグザエンジン ZRα」が映像に合わせてリアルな質感を再現してくれます。
タジリ ディスプレイの輝度と映像の鮮やかさのバランスがいい!
太田 REGZAは昔から映像遅延の少なさに定評があるのですが、本機も0・83ミリ秒とゲーミングモニター並みの低遅延です。
タジリ 推し活もゲームも楽しめる、まさに趣味用テレビですね!
太田 次は『AQUOS 4T-C65GP1』を試しましょう。特徴は画面上部のハイトスピーカーです。
タジリ 少し前に傾いていますね。
太田 この傾斜により、音が斜め前方向に放出されます。背面のサブウーハーや下部のミッドレンジが合わさることで、映像を包み込むような音の臨場感が味わえます。
タジリ 高音のキレと低音の厚みが良く出ていて、全体の音に一体感があります。人の声もクリア。僕は音にこだわる方ですが、これだけ音質が良ければ、スピーカーを別で用意する必要がなさそう。
太田 家族での使用に便利な機能も豊富にあります。例えば「ココロビジョン」では、アプリ連係したシャープ製スマート家電の利用状況を一覧して確認できます。
タジリ テレビに夢中で、洗濯や料理を忘れる心配がない!
太田 他にもアプリの利用制限や誤操作による急な音量アップを予防する最大音量の制限といった、子持ち家庭向けの機能があるのもありがたいですよね。
タジリ 家族団欒にも家事にも使えるので、僕みたいな家庭持ちにはピッタリ。
太田 私のように趣味に活用したい人はREGZAが向いていそう。
タジリ テレビは性能面だけではなく、用途で選ぶのも大切ですね。
太田 最上位モデルは高価だからこそ、後悔のないように様々な角度から検討して選びましょう!
ガジェットライター 太田百合子さん
長年使ったテレビの買い替えを検討中。最近の推しは大谷翔平選手と藤井風さん。
DIME編集 タジリ
2人の子どもとの映画鑑賞が癒やしの時間。新しいテレビでより楽しみたい。
タイムシフトマシンをはじめ趣味に役立つ機能が充実
TVS REGZA『レグザ 65Z970N』
65V型、オープン価格(実勢価格49万5000円)
AIエンジンの高画質処理で映像がよりリアルに!
ハードウェアのAI高画質映像処理エンジン「レグザエンジン ZRα」を搭載。リアルな質感、輝度と色彩のバランスの高さが強みだ。
豊富なカスタム機能で推しの番組を見逃さない!
「ざんまいスマートアクセス」は視聴履歴をもとに、視聴すべき番組の提案もしてくれる。「みるコレパック」と合わせて自分好みのテレビにカスタマイズしよう。
動画配信サービスにも対応していて便利!
家電連携や誤操作防止など豊富な家庭向け機能が魅力
SHARP『AQUOS 4T-C65GP1』
65V型、オープン価格(実勢価格47万3000円)
こだわりの音響システムで迫力ある音質を楽しめる
立体音響システム「AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS」が採用されており、上下のスピーカーによる映像と一体化した音質が楽しめる。
音へのこだわりは随一。家電との連携機能も便利
9つのスピーカーと計100Wの音声出力により、高音質かつ高出力の音声を実現した。「ココロビジョン」ではおすすめレシピなどの便利情報を紹介してくれる。
テレビに夢中で洗濯を忘れる心配がない!
Mini LEDテレビ2機種の性能を徹底比較!
家族で楽しむならAQUOS、趣味を満喫するならREGZA
タジリはAQUOS
スピーカーの性能が高く、映画鑑賞がより臨場感あふれるものになりそう。子ども向けの機能制限や、家電の管理といった家族向けサービスが豊富なのもありがたい!
太田さんはREGZA
地デジ放送を丸ごと録画して、推しの名前で検索すれば見たい番組やシーンを見返せるのが便利。「タイムシフトマシン」に一度慣れたら他のテレビには戻れない!
ハイエンドモデルの新しい選択肢Mini LEDと有機EL、何が違う?
これまで有機ELが独占してきたハイエンドテレビ市場に風穴を開けたMini LED。従来の液晶テレビとの違いや、有機ELと比較した際のメリット・デメリットをまとめた。
Mini LEDとは?
従来の液晶テレビのバックライトに使われるLEDを大幅に小型化した技術を指す。より緻密な明暗制御が可能になっており、色彩の濃淡や黒の表現力が格段に向上し、有機ELに迫る高画質を実現している。その上焼き付きのリスクがなく、高い輝度のおかげで昼間のような明るい環境でも映像がはっきりと見える。しかし、有機ELより消費電力が大きいというデメリットがある。
お手頃価格で美麗な映像を楽しめる!Mini LED搭載のハイコスパモデルたち
TCL『65C755』
オープン価格(実勢価格18万8290円)
●モデルラインアップ:85V/75V/65V/55V/50V、サイズ*:W144.4×H90.5×D34.0cm、重量*:22.1kg、チューナー:地上デジタル×2、BS/110度CSデジタル×2、BS4K/110度CS4K×2
Google TVを搭載!ゲーム向け機能も◎
前モデルまでの量子ドット技術を進化させた「量子ドットPro」を採用し、より色彩豊かな映像に。Google TVを搭載し、ネット動画サービスに強い。AMDの最新技術により、ちらつきのない快適なゲーム体験も楽しめる。
Hisense『65U8N』
オープン価格(実勢価格19万8000円)
●モデルラインアップ:85V/75V/65V/55V、サイズ*:W144.9×H90.4×D29.5cm、重量*:20.6kg、チューナー:地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3、BS4K/110度CS4K×2
チューナー数が多く録画頻度が多い人向け
TVS REGZAを傘下に持つ中国メーカー、Hisenseが手がける高コスパモデル。地デジとBSのチューナー数が充実しており、テレビ録画の頻度が多い人におすすめだ。ONKYOの2.1ch Hi-Fiシステムによる高音質も魅力。
ネット動画しか見ない人ならコレ!格安のチューナーレスMini LEDテレビが登場
チューナーレステレビの普及が進む中、ついにMini LEDモデルも登場した。Xiaomiが2024年8月に発売した『Xiaomi TV S Mini LED 65″ 2025』の価格は驚異の10万円台。ベゼルが細いのも特徴で、映像への没入感をより高めてくれる。
Xiaomi『Xiaomi TV S Mini LED 65″ 2025』
オープン価格(実勢価格10万9800円)
●モデルラインアップ:75V/65V/55V、サイズ*:W144.57×H90.4×D39.0cm、重量*:約19.0kg
*65V型モデルの場合、スタンド含む
文/桑元康平=すいのこ 撮影/山出高士 編集/千葉康永
※本記事内に記載されている商品の価格は2025年3月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。
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