ロシア、核ドクトリン修正を正式決定へ 通常兵器攻撃に使用検討

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 ロシア大統領府は9月29日、核兵器使用に関するドクトリン(基本原則)の修正案を準備しており、正式決定されるとの見解を示した。2022年5月、モスクワの赤の広場周辺での軍事パレードの様子(2024年 ロイター/Maxim Shemetov)

[モスクワ 29日 ロイター] – ロシア大統領府は29日、核兵器使用に関するドクトリン(基本原則)の修正案を準備しており、正式決定されるとの見解を示した。

プーチン大統領は25日、ロシアが通常兵器による攻撃を受けた場合、核兵器を使用する可能性があるし、核保有国の支援を受けた攻撃を共同攻撃と見なすと述べた。 もっと見る

今回の修正は、西側から供与された長距離ミサイルでウクライナがロシア深部を攻撃することを許せば、ロシアが核兵器使用を検討すると示すことで、「レッドライン(超えてはならない一線)」を引こうとする狙いがあるとみられている。

ペスコフ大統領報道官は29日、国営テレビで「修正案は準備されており、これから正式に決定される」と述べた。

またドクトリン修正の背景として、国際情勢、ロシア国境付近の緊張激化、西側核保有国によるウクライナ戦争への関与が高まっていることなどを挙げた。

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