カンヌ国際映画祭で名誉パルムドールを受賞したアラン・ドロンさん=2019年5月、フランス・カンヌ(ロイター=共同)
【パリ共同】映画「太陽がいっぱい」「地下室のメロディー」などに出演し「二枚目スター」の代名詞だったフランスの俳優アラン・ドロンさんが中部ドゥシーの自宅で死去した。88歳だった。フランスメディアによると、親族が18日声明で明らかにした。「親族に囲まれて安らかに亡くなった」という。
マクロン大統領はX(旧ツイッター)で「世界中に夢を与えてきた。スターであるだけでなく、フランスの記念碑だった」とたたえた。
1935年、パリ郊外生まれ。17歳で志願してインドシナ戦争に従軍し、帰国後はパリの歓楽街で暮らした。57年、カンヌ国際映画祭を訪れた際にスカウトされ、同年「女が事件にからむ時」で映画デビューした。
「太陽がいっぱい」(60年)で欲望に駆られ友人を殺す青年を好演、スターへの道を歩み始めた。ルキノ・ビスコンティ監督の「山猫」(63年)に出演。「地下室のメロディー」(同)でジャン・ギャバンと共演した。
人気を競ったジャンポール・ベルモンドと共演した「ボルサリーノ」(70年)は大ヒットした。
アラン・ドロンさん(ゲッティ=共同)
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