鹿児島県は23日、テレビが見られるカーナビを設置した公用車24台で、NHKと受信契約を結んでおらず、料金の未払いがあったと発表した。未契約期間は最長15年9カ月、未払い額は試算で約193万3000円に上る。同様の未払いが県内の自治体で明らかになったのは、さつま町に続いて2例目となる。
県はNHKと協議し、支払い手続きを進める。
管財課によると、県警と知事部局の車が各11台、議会事務局が2台。知事公用車は含まれていない。未払い額はカーナビ導入時点から2025年度末までの期間で試算した。執務室のテレビは毎年調査が入り、全て契約済みという。
官公庁や事業者のテレビなどの受信機は、設置場所ごとに受信契約が必要になるが、全国の自治体で契約漏れが相次いでいる。NHKホームページによると、地上契約の場合、1契約目が月額1100円で2契約目以降は550円となる。管財課は「認識が不十分で全庁的な浸透ができていなかった」とし、「今後NHKと協議し、速やかに支払いできるようにしたい」と説明した。
さつま町は対象のカーナビ16台で未契約期間は最長15年7カ月。未払い額は試算で約170万円だった。
公用車のNHK受信料、鹿児島県も契約漏れ 最長15年超、カーナビ設置の24台分193万円が未払い

コメント