北朝鮮との条約、批准法にプーチン氏が署名 戦時の相互支援定める

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ロシア南部ソチで2024年11月7日、国際有識者会議に出席したプーチン大統領=ロイター

 ロシアのプーチン大統領は9日、ロシアと北朝鮮の間で相互の軍事支援などを定めた「包括的戦略パートナーシップ条約」を批准する法案に署名し、成立させた。北朝鮮の批准手続きの終了後、正式に発効する。

 条約は今年6月、プーチン氏と金正恩(キムジョンウン)総書記が平壌で調印。計23条からなり、そのうち第4条で、ロシアと北朝鮮の一方が武力侵攻されて戦争状態になった場合、「遅滞なく保有するすべての手段で軍事的およびその他の援助を提供する」と定めた。

 法案は、10月24日にロシア下院で、11月6日に上院で可決していた。批准書を交換した日に発効し、効力は無期限となる。

 ただ、すでにウクライナとの戦場には北朝鮮兵がいる可能性が濃厚だ。米国や英国、韓国やウクライナがこれまで公表してきた情報によると、北朝鮮兵は10月上旬からロシア東部で訓練を受け始め、同月下旬にはウクライナ軍が越境作戦を展開するロシア南西部クルスク州に到着した。兵の規模は1万人規模とみられている。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、クルスク州で北朝鮮兵がロシア軍側で戦闘に参加していると述べている。

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