県内の各地に被害をもたらした台風12号。大きな爪痕を残しています。南さつま市では田んぼに土砂が流れ込み稲作に影響が出ていて、市の農業の被害額は約530万円にのぼるということです。
台風12号の影響で浸水の被害が大きかった南さつま市では厳しい暑さの中、復旧作業が続いていました。ボランティア約40人が駆け付け浸水した家の家具を運んだり、泥をかき出す作業などに追われていました。
(仁田尾美菜アナウンサー)
「こちらの民家では、床から80センチほどの高さまで水に浸かり、ほとんどの家具が使えなくなってしまったということです」
(南さつま市の住民)
「全部だめです。家具類が。家具から何もかもが大事なものもどこかへいった」
親戚やボランティアと一緒に復旧作業を進めているということです。
(南さつま市の住民)
「今大事なものが見つかるかなと思って一生懸命小分けにしている」
台風の影響で資材置き場が水没したという男性も。
(南さつま市の住民)
「ここの中はぐちゃぐちゃでした。どこから手をつけていいか分からない」
県内では26日時点で、台風12号による床上・床下浸水の被害があわせて105棟確認されています。
さらに農業への被害も出ています。南さつま市で米づくりを行う二宮宵二さんは、今回の台風で20アールほどが被害に逢いました。堤防が決壊し、土砂が田んぼに流れてきたと話しています。
(南さつま市で稲作を行う二宮宵二さん)
「全部浸かった。ここら辺は。堤防が決壊するとは思わなかった」
30年以上稲作を続ける二宮さんは、これまでに経験したことのない被害だと話します。
(南さつま市で稲作を行う二宮宵二さん)
「がれきが田んぼの中に入っている。もみの中にがれきの破片が入ってしまうから、それを全部拾わないといけない」
南さつま市によりますと今回の台風12号による農業の被害額は約530万円にのぼるということです。
最終更新日:2025年8月26日 19:44
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