国連が認めた九州で初の「ベスト観光村」 世界遺産、自然と共存する文化が高く評価される

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海水の浸食などででき、めがね岩と呼ばれる「犬の門蓋」=鹿児島県天城町兼久(同町提供)

牛と散歩する住民=鹿児島県天城町松原(同町提供)

 牛と散歩する住民=鹿児島県天城町松原(同町提供)

ベスト・ツーリズム・ビレッジ認定を喜ぶ森田弘光町長(左)ら=22日、鹿児島県天城町役場

 ベスト・ツーリズム・ビレッジ認定を喜ぶ森田弘光町長(左)ら=22日、鹿児島県天城町役場

 鹿児島県天城町が国連世界観光機関(UNWTO)の認定制度「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に九州で初めて選ばれた。自然と文化、第1次産業が調和し、持続可能な観光地づくりに取り組む地域(人口1万5000人以下)が対象。町が22日発表した。
 今年は世界の約260地域から応募があり、国内の天城町と山形県西川町を含む55地域がUNWTO総会(14日・コロンビア)で認定された。天城町は世界自然遺産や農業を生かした観光客の受け入れ体制、闘牛など自然や動物と共存する文化、人々の営みが評価された。
 若手を中心とした町職員約10人が英文の申請書(A4判11ページ)を作り、応募した。森田弘光町長は22日会見し「インバウンド(訪日客)効果が大きくなる」と指摘。ホームページの英語版作成や観光案内の多言語化、公衆トイレの洋式化を進める考えを示した。
 UNWTOは166の国・地域などで構成。2021年に制度が始まった。国内では昨年までに北海道ニセコ町や岐阜県白川村をはじめ6地域が認定されている。

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