壇上でリラックスした表情を浮かべる藤井聡太竜王(右)と挑戦者の佐々木勇気八段=10日、指宿市の薩摩伝承館
将棋の藤井聡太竜王(22)=名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖との七冠=に佐々木勇気八段(30)が挑む第37期竜王戦7番勝負第6局は11、12の両日、鹿児島県指宿市の指宿白水館で指される。藤井竜王はこれまで3勝2敗で、4連覇も懸かる。敷地内の薩摩伝承館で10日夜、前夜祭があり両者が意気込みを語った。
将棋ファンら約130人の拍手に迎えられ、ともに壇上で深々と一礼。関係者から花束や地元特産品を次々に贈呈され、2人は「こんなに多くのお土産をもらうのは初めて」と笑みを浮かべた。
指宿での対局は2年ぶりとなる藤井竜王は、対局室からの眺めを絶賛し、「対局に集中できてすばらしい環境。温泉でリラックスしながら2日間、いい将棋を指せるように全力を尽くす」と決意を述べた。
大の砂むし温泉好きで、指宿観光大使にも任命された佐々木八段は「(第6局に臨むという)目標があったからこそ、ここまで来られた。感謝の気持ちを盤上に表せるよう一生懸命指したい」と誓った。
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