大正レトロな湯治場が民泊施設に生まれ変わった 川のせせらぎ、そよ吹く風をそのまま味わう「飾らない」のが新しさ どこか懐かしい「民泊 湯治郎」今秋フルオープン 川内高城温泉

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 昔ながらの雰囲気が残る廊下=薩摩川内市の「民泊 湯治郎」

 ひなびた温泉街として知られる鹿児島県薩摩川内市の川内高城温泉で、閉鎖していた古い湯治場が民泊施設に生まれ変わった。大正時代の建築という建物が懐かしい雰囲気を漂わせている。
 「民泊 湯治郎」として7月下旬から、温泉とサウナを先行営業している。建物は「梅屋支店」の名で長く湯治場として使われた平屋で、資料から1912(大正元)年の建築と分かったという。再建したのは、同市宮崎町でゴルフ練習場を営む松岡英司さん(57)。幼いころ通った思い出があり、売りに出ていると聞いて手を挙げた。
 古い雰囲気を残そうと、できる限り既存の材料を再利用してリフォームした。エアコンなどは設置せず、男女別の浴室もほぼ以前のまま。サウナは新たに置いた。和室を民泊用の板張り2部屋にリフォーム中で、秋にもオープン予定。
 現在は日帰り入浴(400円)ができるほか、予約客優先で温泉とサウナの貸し切り(90分5000円)も受け付ける。松岡さんは「川のせせらぎや自然の風など、飾らないありのままを感じてほしい」と話す。スバルゴルフセンター=0996(27)1515。

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