〈資料写真〉岩崎産業が指宿市で運営しているホテル。建て替えのため6月から休館している
岩崎産業(鹿児島市)が指宿市から買い取った旧国民宿舎「かいもん荘」(同市開聞川尻、約5000平方メートル)跡地に、戸建ての宿泊施設5棟を建設することが25日、分かった。同日の指宿市議会の一般質問で、市当局が答弁した。2026年7月ごろの完成を目指す。同社は「別荘のようなヴィラタイプを検討中」としている。
同社によると、2階建てで延べ床面積100~150平方メートル、1棟当たりの定員は5~6人を計画する。全棟温泉付きで、2階部分は開聞岳の景色を臨みながらバーベキューなどが楽しめるバルコニーを備える構想もあるという。サウナやプールなどの施設も検討している。宿泊価格は未定。
同社は跡地近くにある自社運営のゴルフ場利用者の宿泊需要も取り込む狙い。岩崎貴光社長は「岩崎グループと指宿は長い歴史を持ち、思い入れも強い。巨大な施設ではないが、指宿の観光経済の一助になりたい」と話した。
かいもん荘跡地は18年に市が売却した。同社は当初、5階建てホテルの併設も予定していたが、敷地面積や運営の負担を考慮し、方針を切り替えた。
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