年賀状じまいという言葉が広く知られるようになり、近頃は年賀状廃止のお知らせを出す企業も増えています。
郵便料金の値上げもあり、今年の年賀状をどうしようか悩んでいるか方も多いのではないでしょうか。
今回は、年賀状じまいによる節約効果と年賀状じまいのやり方について解説します。年賀状を続けたい方向けに費用を抑えるポイントも紹介するため、ぜひ参考にしてください。
今年の年賀状をどうしようか悩んでいるか方も多いのではないでしょうか
2025年の年賀状は1枚85円
2024年10月1日から郵便料金が値上げになり、通常 はがきの料金は63円から85円になりました。
2025年の年賀はがきも85円で販売されるため、年賀状を出す場合は昨年より費用が増えてしまいます。
年賀状を出す人の平均枚数は約30枚と言われており、はがき代だけでも2,550円かかります。改定前と比べると660円高くなる計算です。印刷サービスを利用して年賀状を30枚作成する場合、基本料金や宛名印刷第、はがき代などをあわせて5,000円程度かかります。
【やめる派】節約効果と年賀状じまいの方法
年賀状じまいをする場合、年賀状30枚なら5,000円程度、50枚なら8,000円程度、100枚なら13,000円程度の費用がかからなくなります。
年賀状の準備にかかる手間と時間も省けるので、費用だけでなく年末の忙しい時期の負担も減らせます。
年賀状じまいの方法は主に3つ
年賀状のやり取りをやめる方法は、「今年で終わりにすると年賀状で伝える」「年賀状を出さずに寒中見舞いで伝える」「直接・メール・電話などで伝える」などです。
それぞれのやり方と注意点は、下記の通りです。
1. 今年で終わりにすると年賀状で伝える
これまで年賀状のやり取りをしていた人に、まとめて伝えられる方法です。
来年からは年賀状のやり取りを辞退する旨を、年賀状の文章に書き加えます。
特定の方だけでなく、全員とのやり取りを辞退するということをしっかり伝えましょう。
年代別・年賀状じまいの文例
年賀状じまいの文章に悩んでいる方は、以下の文例を参考にしてみましょう。
20~30代
私事で恐縮ですが 時代の流れに合わせ 皆様との交流の場をSNSへ移行することにいたしました
つきましては 年始のご挨拶状は本年を最後とし 来年からはご遠慮させていただきたく存じます
今後はSNSを通して ご連絡させていただければと思います
40~50代
大変恐縮ではございますが 高齢の両親との時間を作りたく 本年をもちまして皆様への年賀状での挨拶を最後とさせていただきます
今後はSNSやメールなどでご連絡させていただければと思います
60~70代
齢を重ねて(年齢)となり そろそろ終活を意識する年齢に差しかかりました
大変恐縮でございますが 皆様への年賀状によるご挨拶は本年を限りに最後とさせて頂きたく存じます
今後も普段のお付き合いは変わらず電話やメールなどで頂戴できましたら幸いです
「時代の流れ」「節目」「終活」などを理由に挙げるケースが多く見られます。
SNSやメールなど今後のやり取りの手段も付け加えると、今後の連絡も取りやすくなります。
2. 年賀状を出さずに寒中見舞いで伝える
自分からは年賀状を出さずに、届いた方に対して寒中見舞いで年賀状のやり取りを辞退する旨を伝えます。新年の挨拶で年賀状じまいを伝えることに抵抗がある方は、寒中見舞いのタイミングがおすすめです。
寒中見舞いを送るタイミングは地域によってさまざまです。関東であれば1月8日以降、関西や他の地域であれば16日以降に届くように送ります。寒中見舞いは立春(2025年は2月3日)までに送りましょう。
3. 直接・メール・電話などで伝える
直接顔を合わせる機会がある方やメール・電話などで連絡を取り合う間柄の方であれば、会ったときや連絡を取ったときに伝える方法もあります。
ただし、相手が年賀状の準備をしている段階で伝えてしまうと年賀 はがきがムダになってしまう可能性があるので、早めに伝えましょう。
【続ける派】費用を抑えるポイント
「年賀状を続けたいけれど費用は抑えたい」という方には、早めの準備と便利なサービスの利用がおすすめです。
年賀状の費用を抑えるポイントは、次の3つです。
・ ネット注文は早割を活用する
・ 年賀状の送り先を見直して枚数を減らす
・ 無料テンプレートを使って自作する
ネット注文の早割は10月中・11月中・12月上旬でそれぞれ割引率が変わります。
年賀状を出すと決めているのであれば、早めに準備を始めておきましょう。
中には、長い間同じ住所録を使って年賀状を出している方もいるかもしれません。
年賀状だけのやり取りになっている人や年賀状の返事が来ない人など、一度リストを見直すのも1つの方法です。
プリンターがあればはがき代とインク代だけで年賀状を用意できます。
インクの種類にもよりますが、無料テンプレートを使って年賀状を30枚自作する場合にかかるコストは、「年賀はがき代(85円×30枚)+プリンターインク代(約150円)=約2,700円」です。
印刷サービスを利用した場合、同じ枚数で5,000円程度かかるため、約2,300円の節約になります。
郵便局では手軽に年賀状を作成できるサービスを提供しています。
参照:「郵便年賀.jp」
郵便局の「郵便年賀.jp」を利用した年賀状の自作について詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみましょう。
年賀状作成は自作がお得!ネット注文やコンビニ印刷との値段比較&手軽にできるツールを紹介 | マネーの達人
新年のご挨拶は自分の考えに合う方法を選ぼう
「新年の挨拶=年賀状」というイメージが定着していましたが、近年はSNSやメールなど連絡を取る手段が増えたこともあり年賀状離れが進んでいます。
もちろん、年賀状ならではの温かみや気持ちの伝え方もあります。しかし、費用や手間が負担となるのであれば、他の方法に切り替えるのも選択肢の1つです。
郵便料金の値上げを機に、今後の新年の挨拶の方法を見直してみてはいかがでしょうか。
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