歴史案内板を除幕した関係者=19日、志布志市志布志町志布志1丁目
鹿児島県志布志市の志布志区コミュニティ協議会は、地域の歴史を紹介する案内板を同市志布志町志布志1丁目の志布志地区公民館分室の石塀に設置した。お披露目と除幕式が19日あり、関係者らが完成を祝った。
案内板は横8メートル、縦30センチのアルミ複合板製。「志布志の歴史を繙(ひもと)く」と題し、「志布志」の名のいわれ、志布志港の歴史、千軒街角地蔵などを筆文字でつづった。江戸末期に密貿易で栄えた歴史、安全祈願や火事を防ごうと鬼門の角ごとにまつられた地蔵といった地域の特徴を紹介。子どもたちにも読んでもらおうと、振り仮名付きの簡易版も設置した。
式では、小中学生や地域住民がテープを引いて除幕した。志布志中学校1年、山裾あさひさんは「志布志は歴史のある街。世界中から来る人に見てほしい」と話した。
今後、夏休みの少年少女歴史探検隊で活用し、写真も追加する予定。山裾信博会長(77)は「古めかしさを出そうと筆文字で書いた。子どもたちに志布志の歴史を語り継ぐとともに、歴史のまちづくりに取り組みたい。案内板が活性化の一助になれば」と話した。
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