2024年4月に行われた戦没者追悼式で献花する参加者=鹿屋市文化会館
鹿屋市は2025年度、戦後80年関連事業として、年3回開いていた戦没者追悼式を合同で11月2日に市文化会館で開く。遺族の高齢化や交流を求める声を受けた。式前日には、市内の戦跡を巡るバスツアーや交流会を計画している。来年度以降の開催形式は未定。
例年は4月に旧鹿屋航空基地特別攻撃隊戦没者追悼式、10月に旧海軍航空隊串良基地出撃戦没者追悼式、11月に市戦没者追悼式をそれぞれ開いていた。市福祉政策課によると、式に参加する遺族は高齢化で減少しており、交流を求める声が寄せられていた。合同式は約400~500人の参加を見込む。
バスツアーは遺族らが対象。これまで追悼式が開かれていた特攻出撃隊員の慰霊塔がある小塚公園(今坂町)や串良平和公園(串良町有里)をはじめ、特攻隊員が突撃前に送る最後の電信を受けた地下壕(ごう)第一電信室(同)や、桜花の碑(野里町)を巡る予定。
式典やツアーの参加方法は決まり次第、市ホームページや広報誌などで知らせる。来年度以降も追悼式を合同で行うかについて、福祉政策課は「実施して遺族の意向を聞いた上で、今後の形を検討したい」としている。
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