懐かしい家電などが並ぶ昭和レトロ展=21日、南さつま市民会館大ホール
鹿児島県南さつま市民会館大ホールで、懐かしい街並みや暮らしを再現した「昭和レトロ展」が開かれている。ホーロー看板やアイドルの等身大パネルなどが並び、来場者は思い出話に花を咲かせている。1972(昭和47)年建設のホールは4月以後取り壊されるため最後のイベント。24日まで。
市自主文化事業実行委員会と市教育委員会の共催。大ホール(約970平方メートル)は教育行政棟整備の一環で解体され、2階建ての建物が2026年度内に開所する。今年は「昭和100年」に当たることや、「加世田の文化の殿堂」として造られ、数々のイベントが開かれてきたホールへ感謝を込め企画した。
昭和の商店街を再現し、インベーダーゲーム機のある喫茶店やカセットテープレコーダーなど陳列された電気屋、レコード店が軒を並べる。山口百恵さんや田原俊彦さんの広告パネルも。体験コーナーではこま回しや射的が楽しめる。旧南薩鉄道の写真も多数ある。
同市加世田内山田の前田民子さん(87)は「昭和は人がたくさんいてにぎやかだった。全部懐かしい」。市文化協会の川野秀哉会長(66)は「思い出深いホールで昔話を語り合ってほしい。子どもたちには新しい物を発見しワクワクしてもらえれば」と語った。
小学生以上500円。同会館=0993(53)2331。
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