自民党議員、裏金で「ヤフー、アマゾン、アップル」「高級ホテル」「てもみん」支払っていた…!ヤバすぎる「私的流用」の全実態

このまま逃げ切れると思ったら、大間違いだ。自民党議員は、懐に入れた裏ガネをプライベートで使っていた……その動かぬ証拠を公開する。

前編記事『自民党議員、裏金を「ディズニーランド」で使っていた…さらにブランド品・190万の高額医療費まで、やりたい放題の「カード明細書」を公開する』より続く。

ヤフー、アマゾン、アップルにマッサージ

「週刊現代」は、自民党の裏ガネの「本当の使いみち」を示す、決定的な証拠を入手した。自民党旧安倍派に所属していた、大野泰正参議院議員(岐阜選挙区、現在は無所属)が、個人的に使っていたクレジットカードの支払い明細書である。

「大野氏は、派閥からキックバックされた裏ガネを、カードの引き落とし口座に入れていた。つまり、この支払い明細書は、裏ガネの使途そのものと考えられるのです」(捜査関係者)

明細書には、複数のゴルフ関連の支出があった。中でも、2018年8月には海外まで足を伸ばしたらしく、タイのゴルフ場(合計1万2000円)に支出している。

ほかにもコンビニや家電量販店、アマゾンなどのECサイト、アップルやヤフーなどのサブスク、「いきなり!ステーキ」などの外食での支出もある。「てもみん」が運営する参議院議員会館内のマッサージ店にも通っていたようだ。

不可解なのは、わざわざ泊まる必要のなさそうな都内の高級ホテル代だ。ホテル内の飲食店への支出である可能性もあるが、2018年1月にパレスホテル(6万2000円と3万6000円)、4月にホテル・ザ・セレスティン東京芝(2万円)、2019年11月に東京ベイコート倶楽部(3万2000円)などがある。

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「大野氏は普段、議員宿舎を利用しており、都内にはマンションも持っているため、ホテルに宿泊する必然性がない」(同前)

給料は「手付かず」のまま残っていた

この明細書を見る限り、大野氏はまさに「裏ガネで生活していた」ように思える。

国会議員の所得等報告書などによると、大野氏の収入は、参議院議員としての歳費(給料)に加え、大臣政務官給与(’18年)と、知人の会社の役員報酬があり、’18〜’22年は合計1800万〜2100万円で推移していた。一連の支出が、歳費で賄われていた可能性もなくはない。

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ただ、筆者はその見方を否定する内部資料も別途入手した。それが、同時期に大野氏が歳費と文通費(当時)を入金していた口座の通帳の写しである。これは、カードの引き落とし口座とは別のものだ。

通帳の写しによると、入金された歳費等と旧文通費はほぼ使われた履歴がなく、手付かずのまま積みあがっている。前述の収入源のほかに、大野氏が大口の収入を得ていたとは考えにくいことから、カード支払いの原資は、裏ガネ以外にないと結論づけられる。

疑惑の議員本人を直撃

6月中旬、岐阜県内の自宅マンションを出て、秘書が運転する車に乗り込もうとした大野氏を直撃した。「裏ガネをディズニーに使っていたのではないか」と問うと、大野氏はひとこと「ないよ」と言って、後部座席のドアを閉めた。

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一方、書面での事実関係の確認にはこう回答した。

〈今後公判が始まりますので、すべてコメントを差し控えさせて頂きます〉

自民党にも見解を尋ねると、次のような回答だった。

〈ご指摘の件は党として全く承知しておりません〉

給料の残高が減らない……そんなあり得ない現実を謳歌していたのが、裏ガネ議員だったのではないか。

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「週刊現代」2025年07月07日号より

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