薩摩鐔、新燃岳の噴火絵図…黎明館で新収蔵品展 未公開の史料・作品100点並ぶ 鹿児島市

鹿児島市の黎明館で、新たに収蔵した作品や史料を紹介する企画展が11日から始まりました。貴重な未公開史料の数々を取材しました。

鹿児島の歴史や文化に関する史料や作品18万点を収蔵する鹿児島市の黎明館。「新収蔵品展」では、この3年で集めた新たな作品や、未公開史料およそ100点が並んでいます。

こちらは、江戸時代後期に作られた、薩摩鐔。本来は、戦いの際に相手の刀を受け止める役割を果たす、刀の鐔の部分です。

しかし、薩摩藩では、一撃必殺の剣術・示現流が主流だったことから、相手の刀を受け止める必要がなくなり、鐔が美術品に進化しました。

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こちらは、享保元年=1716年の新燃岳の噴火を描いた絵図。霧島神宮が今の場所に移った翌年の噴火でした。勢いよく上がる噴煙と、霧島神宮が描かれています。

江戸時代の藩主と平民の関係性がうかがえる史料もあります。「雲龍図」です。志布志の善助という人物が、藩主・島津斉興に馬を献上した際、お返しとして、この絵をもらったされています。「お礼にこの龍の絵を贈ります」、「子孫に至るまで雑な扱いをしてはいけない」とも書かれています。

そして・・・

(記者)「戦後80年ということで、太平洋戦争に関する史料も展示されていますが、こちらご覧ください」

鹿児島市出身の横山正治さん。甲南高校卒業後、海軍兵学校に進み、22歳で真珠湾攻撃に参加しました。出撃前に書いた文章には、真珠湾の入り口で敵の太平洋艦隊を見たときの思いが綴られています。

敵を襲撃する特殊潜航艇に乗り込み、真珠湾に突入した横山さん。帰還することはありませんでした。

(来場した人)「いろいろなものが展示してあって、勉強になりました」

(鹿児島県歴史・美術センター黎明館学芸調査係坂口洋幸さん)「それぞれの作品や史料、手紙に込められた思いや願いを感じ取ってほしい」

安土桃山時代から戦後までの貴重な史料や作品を集めた新収蔵品展は、今月11日から6月1日まで開催されています。

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