国内最後の内戦、西南戦争から148年。激戦地となった熊本市北区の田原坂に明治維新の立役者らの子孫が集いました。
田原坂の戦い終結の日に合わせて毎年開かれる戦没者の追悼式。
参列したのは西郷隆盛のひ孫・西郷隆文さんと大久保利通の玄孫・大久保洋子さんです。
(西郷隆文さん)
「現在、享受している平和と繁栄が先人たちの犠牲の上に築かれていることをひと時も忘れることはできません」
(大久保洋子さん)
「ここにある木々や植物たち、水にいたるまで」「残された方々を守っていると思うと本当に熊本にうかがって良かったと思っている」
熊本県のほぼ全域が戦場となった1877年の西南戦争。西郷隆盛率いる鹿児島士族が起こした国内最大の内戦で、17日間繰り広げられた田原坂の戦いでは官軍と薩軍、あわせて3500人が命を落としたとされています。
この場所で隆文さんと洋子さんが揃って戦没者をしのぶのは初めてです。
(西郷隆文さん)
「ご先祖が導いたのではと思う」
(大久保洋子さん)
「今この平和な世の中で、中々当時の人たちの気持ちにとても追いつくことはできないですけど」「こうして西郷さんとご一緒にここに立たせていただいたことで一歩近づいたかなと思う」
追悼式を開く西南戦争田原坂顕彰会は2年後に終戦150周年イベントを開催したいとしています。
西郷隆盛と大久保利通の子孫 激戦地・田原坂で 戦没者しのぶ

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