「鹿児島と聞いて思い浮かべるのは?」と聞かれたら、ほとんどの方が「錦江湾に浮かぶ雄大な桜島」を連想するのではないでしょうか?また桜島は、鹿児島県における人々の生活や産業などに様々な影響を与えています。
今回は、そんな桜島を色んな角度から楽しめるスポットを紹介出来ればと思います。
鹿児島市の中心部に位置し、市街地や桜島を一望できる絶景スポット「城山展望台」
鹿児島市街地の中心部、標高107mの城山は、明治10年(1877年)の西南戦争最後の激戦地の舞台として、多くの史跡が残る地です。周辺は観光客だけでなく、市民の方々の憩いの場でもあり、樹齢数百年を数える大クスやシダ、サンゴジュなど600種類以上の温帯・亜熱帯植物が自生する自然豊かな「城山自然遊歩道」は、約2kmのコースを自由に散策することが出来ます。
また、展望台からは眼下に広がる市街地と錦江湾に浮かぶ桜島の雄姿が一望でき、時にモクモクと立ち昇る噴煙を観て訪れる国内外の観光客から歓声が上がる事も。時間毎に景色が変わる桜島の様子を写真に収めるには絶好のスポットです。
城山展望台・城山自然遊歩道
住所:〒892-0853 鹿児島県鹿児島市城山町
城山展望台
鹿児島県鹿児島市城山町
豊かな自然が残る山手の道を行けばそこは絶景!隠れた桜島の眺望スポット「寺山公園展望台」
鹿児島市吉野町の高台に位置し、桜島や姶良カルデラ(錦江湾奥部)を観察できる隠れたビュースポットが「寺山公園」です。
豊かな自然が今も残る公園の周辺には、新政府を下野し鹿児島に帰郷した西郷隆盛が開墾を行ったとされる「南洲翁開墾の碑」や島津斉彬公が推進した集成館事業の一つ「反射炉」の燃料である木炭の製造を行った「寺山炭窯跡」など貴重な史跡が存在します。
駐車場に車を停め少し歩けば、錦江湾や鹿児島市内を眼下に望む展望台が出現。思ったより近くに感じる桜島とともに、鹿児島市街地や霧島連山、天候が良ければ開聞岳が一望でき、夜には姶良市、霧島市など錦江湾奥の町や鹿児島市街地の夜景を楽しめます。展望台にはベンチ等も備わっているので、お弁当を持参しピクニック気分で絶景の眺望を満喫するのにおすすめです。
寺山公園展望台
住所:〒892-0871 鹿児島県鹿児島市吉野町10859
寺山公園展望台
鹿児島県鹿児島市吉野町10859
庭園内の全てが絶景スポット、日本有数の大名庭園は島津歴代のお殿様達も愛した桜島の眺望を楽しめる名勝「仙巌園」
万治元年(1658年)、島津家19代光久によって築かれた島津家の別邸が「仙巌園(せんがんえん)」です。
総面積50,000平方メートルと広大な敷地内には、錦江湾や桜島をとりいれた雄大な景色が美しく、四季折々の景色を織り交ぜ島津家歴代に愛された「日本庭園」、島津家の当主やその家族が過ごし、幕末以降は国内外の要人を迎える迎賓館としても利用された「御殿」などは、鹿児島を代表する観光地として県内外だけでなく海外からも多くの観光客が訪れます。
また幕末の賢公、28代斉彬によって進められた「集成館事業」は近代日本の産業を鹿児島の地からリードし、その産業遺構の数々は、平成27年(2015年)に「明治日本の産業革命遺産製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」として【世界文化遺産】に認定。隣接する博物館「尚古集成館」、園内に点在する「反射炉跡」や「水力発電用ダム跡」などの
産業遺構の数々から、斉彬や事業を引き継いだ29代忠義、その父久光の偉功を偲ぶ事が出来ます。
広大な園内を散策しながら、鹿児島の郷土料理を味わえる御膳を提供するレストラン「御膳所桜華亭」や和風カフェ「茶寮」、殖産興業から生み出された薩摩切子が並ぶギャラリーショップなど鹿児島の名物が揃うお土産店、「切子カット」や「薩摩焼絵付け」など鹿児島の伝統文化を体験できる施設も充実。錦江湾に悠然と浮かぶ桜島を眺めつつ、島津家歴代のお殿様達が愛した名庭園での時間を楽しまれてみてはいかがでしょう?
仙巌園・尚古集成館
住所:鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
電話:099-247-1511
入館料:大人1,600円小中高生800円(仙巌園・御殿・尚古集成館共通券)
※駐車場利用時500円/1台
営業時間:9:00~17:00(年中無休※3月第1日曜日は鹿児島マラソンの為、休園)
HP:https://www.senganen.jp/
仙巌園・尚古集成館
鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
彩り鮮やかなランチとスイーツに桜島の眺望を添えて味わう人気店「カフェ・ド・マリーエ」
画像提供:Cafe du Marie
「仙巌園」や「石橋記念公園」、「磯海水浴場」等、人気観光スポットが点在する鹿児島市中心部から少し離れた海沿いの高台に位置するのが、薩摩藩御一門筆頭「重富島津家」当主の邸宅を改装し現代に生まれ変わった「マナーハウス島津重富荘」です。
4000坪に及ぶ広大な敷地内には、中世にタイムスリップしたかの様な趣ある建物(「オトヌ」のある貴重建物は、2014年に文化庁より登録有形文化財に指定)、四季折々の花が咲き誇る和風庭園から桜島を一望するロケーションで、県内外にも名が知れた同施設の一角にある「カフェ・ド・マリーエ」。
ラグジュアリーな内装で、彩りも鮮やかな自慢のランチやスイーツのセットを味わいながら、屋内から雄大な桜島を眺望でき、運が良ければ沿岸部でイルカが戯れる光景を見る事も。公式WEBにはスイーツビュッフェやビアホールなど期間限定のイベント情報も発信中。歴史ある地で美食に舌鼓を打ちながら、旅の疲れを癒す極上のひと時を是非とも味わってください。
Cafe du Marie(カフェ・ド・マリーエ)
住所:〒892-0802 鹿児島県鹿児島市清水町31-7(マナーハウス島津重富荘内)
電話:099-247-3131
営業時間:11時~22時
定休/火・水(祝祭日除く)
HP:https://www.s-shigetomisoh.biz/cafe/
Cafe du Marie
鹿児島県鹿児島市清水町31-7
鹿児島を代表する老舗ホテル「SHIROYAMA HOTEL kagoshima」で泊まって楽しむ「桜島の絶景×温泉と美食」
画像提供:SHIROYAMA HOTEL kagoshima
桜島をはじめとした魅力的な鹿児島の観光スポットの数々を限られた時間で周りたい方に是非おすすめしたいのが、滞在中に桜島の絶景を思う存分楽しめる「SHIROYAMA HOTEL kagoshima」
西郷隆盛率いる鹿児島士族と新政府軍が争った西南戦争最後の激戦地であり、鹿児島市内を一望出来る風光明媚な城山地区に位置する同ホテルは、利用シーンを選ばない31タイプ355室の客室、鹿児島県産の旬の食材を味わえる和洋中のレストラン12店舗が揃います。全国の県庁所在地で最も温泉の源泉数が多いとされ、隠れた温泉地でもある鹿児島市において地下1000mから湧き出る良質な温泉も存分に堪能出来ます。
標高100mを超えるロケーションを誇る「展望露天温泉さつま乃湯」から眺める鹿児島市街地とその対岸に浮かぶ桜島は圧巻の風景。身体に染み渡る良質な湯と共に、一日の時間経過や四季ごとに変わる桜島の表情を是非ともその目に焼き付けてください。
画像提供:SHIROYAMA HOTEL kagoshima
温泉に浸かり、快適な客室でしっかり休んだ翌朝の楽しみは、数々の旅行サイトで受賞歴や口コミ高評価を誇る朝食ビュッフェ。地元鹿児島の旬の食材を使ったメニューを中心に和洋約80種類が並びます。鹿児島の郷土料理「さつま揚げ」や「鶏飯」、季節ごとに変わるおすすめの逸品メニュー、焼き立てのホテルパン、鹿児島県産真鯛に出汁をかける真鯛
潮茶漬や枕崎産の削り立て鰹節をたっぷりかける卵かけご飯など目移りしそう。
絶品の朝食を更に美味しくするエッセンスが朝食会場から一望できる桜島。贅沢な朝のひと時を過ごし、旅の活力を充電したらそのまま出発するも良し・・・桜島と良泉が忘れられない場合はもう一度さつま乃湯に浸かるも良し。一度の宿泊では物足りない、そう思わせる鹿児島を代表する老舗ホテルで過ごす至福の時間、あなたも体験してみませんか?
SHIROYAMA HOTEL kagoshima
住所:〒890-8586 鹿児島県鹿児島市新照院町41-1
電話:0570-07-4680
※展望露天温泉さつま乃湯の詳細はこちら
※朝食ビュッフェの詳細はこちら
公式HP:https://www.shiroyama-g.co.jp/
SHIROYAMA HOTEL kagoshima
鹿児島県鹿児島市新照院町41-1
壺畑を横目に急峻を登った先に広がる絶景眺望、期間限定の「ダイヤモンド桜島」は絶対に抑えたいカメラマン垂涎のスポット「中茶屋公園」
画像提供:霧島市観光PR課
櫻島から霧島市福山を国分方面へ向かう海岸線から県道478号線に入り、勾配のある坂道を上った先にあるのが、知る人ぞ知る、桜島や錦江湾を一望できる絶景スポット「中茶屋公園」。
大隅半島と鹿児島を結ぶ交通の要衝であった福山周辺には、島津氏と大隅半島に勢力を築いていた肝付(きもつき)氏が争った古戦場など史跡も多く、辛く厳しい戦いの中、桜島の雄大な景観を観て、両軍の将兵も心を癒されていたかもしれません。
また立地的に、桜島方面へ夕陽が沈む方角にあたる為、季節は限られますが「ダイヤモンド桜島」を写真に収める事も可能。冬至の少し前になる12月中旬の僅かな期間、山頂付近に沈むオレンジ色の宝石を目指して同地を訪れてみてはいかがでしょうか?ダイヤモンド桜島が見える時期は、近隣の「宮浦宮」の夫婦イチョウが紅葉する時期。こちらを訪れるのもおすすめです。
中茶屋公園
住所:〒899-4501 鹿児島県霧島市福山町福山字並木添1762
宮浦宮
住所:〒899-4501 鹿児島県霧島市福山町福山2437
中茶屋公園
鹿児島県霧島市福山町福山字並木添1762
「道の駅たるみず湯っ足り館」で雄大な桜島を一望出来る足湯に浸かり、旅の疲れを癒そう♪
桜島フェリー乗り場から車で約25分、桜島方面と霧島市、大隅半島方面を結ぶ国道220号線沿いに位置し、交通の拠点として、また様々な施設を擁する人気の道の駅が「道の駅たるみず湯っ足り館」です。
日本有数の長さを持つ100%天然温泉の足湯から眺める桜島は正に絶景。潮騒の音をBGMに、足元からポカポカと温まる足湯に浸かれば、長旅の疲れが癒えるでしょう。また、物産館内には垂水地域で取れるブリやカンパチ、生産量日本一のいんげんを使った加工品ほか、鹿児島県各地のお土産品が揃い、オーシャンビューのロケーションを誇るレストランでは新鮮な海の幸を味わえます。
桜島の眺望スポットの定番であり、桜島を起点に県内各地へ向かう旅の拠点としても、充実した施設である事は間違いありません。
道の駅たるみず湯っ足り館
住所:〒899-4632鹿児島県垂水市牛根麓1038-1
電話:0994-34-2237
営業時間:売店 9時~19時
テイクアウトコーナー 10時~17時
温泉 13時~20時(最終受付19時30分)
足湯 12時~日没まで
レストラン 11時~14時30分(最終入店14時)
休館日:第3水曜定休(変動あり)
HP:https://mitinoeki-tarumizu.com/
道の駅たるみず湯っ足り館
鹿児島県垂水市牛根麓1038-1
実は指宿からも眺望出来る桜島!鎌倉時代から続く歴史と中世の貿易拠点の顔を持つ指宿発祥の地「宮ヶ浜」
鹿児島を代表する人気観光地・指宿。市街地へ向かう国道226号線沿いに位置するのが、指宿発祥の地とされる「宮ヶ浜」です。
鎌倉時代には指宿氏が一帯を統治し、江戸時代以降は一帯の海運の中心地として商家が立ち並び、幕末の海商「濵﨑太平次」が琉球や奄美大島との海運の拠点とした港のひとつでもありました。JR宮ヶ浜駅方面を目指して国道から海岸沿いの道路へ向かうと見えてくるのが、国登録有形文化財にも指定される三日月形の防波堤(捍海隄:かんかいてい)、「宮ヶ浜港防波堤」。
島津家27代当主の斉興が築かせたもので長さは約230m、根占や知林ヶ島から運んだ凝灰岩を加工し、遠浅の砂浜に船が安全に着岸できる様、階段状に積み上げて建設されました。現在も残る石灯篭越しに桜島を眺めながら、波の音と共に、当時の賑わいや漁師や商人の威勢が思い浮かぶかも。
宮ヶ浜・宮ヶ浜港防波堤
住所:〒891-0311 鹿児島県指宿市西方宮ヶ浜
HP:https://www.ibusuki.or.jp/info/machiaruki/miyagahama/
宮ヶ浜港防波堤
鹿児島県指宿市西方宮ヶ浜
全国でも唯一無二の24時間365日運航中、様々な表情を見せる桜島の鉄板ビュースポット「桜島フェリー」
鹿児島市内と桜島をおよそ15分で結ぶ「桜島フェリー」は、大隅半島や霧島市方面と鹿児島市内の間に位置する桜島を行き来する観光客の移動手段として、又は県民の通勤、通学の足として24時間、年中無休で運航されており、陸路で対岸の桜島へ向かうより、大幅な時間短縮を実現しています。
現在は4隻(令和6年10月時点)がローテーションを組み、車ごと乗船が可能。運航時は船内のスカイデッキから桜島を一望できます。船内はゆったりとした客室や授乳室、鹿児島の特産品を販売する自動販売機や、老舗うどん・そば店のイートインコーナーなども設置される充実ぶり。
24時間運航のフェリーからは時間と共に変わる桜島や錦江湾の景観を撮影出来、早朝には立ち昇る朝日に照らされる桜島と錦江湾を、日中は対岸に近づくにつれ徐々にスケール感を増す錦江湾に浮かぶ桜島や市内方面へ運航するフェリーを、桜島発の夜間運航フェリーからは対岸にきらめく美しい鹿児島市の夜景をカメラに収める事が可能です。
船舶そのものが一つの観光スポットでもある桜島フェリー、船上から「貴方だけの旅の一枚」を是非とも撮影されてみてはいかがでしょうか?
※写真をInstagram等でUPされる際は「#sakurajimaferry」推奨♪
桜島フェリー
鹿児島港乗船券発売所(鹿児島港から乗船の方はこちら)
住所:〒892-0814 鹿児島県鹿児島市本港新町4-1
電話:099-223-7271
桜島港フェリーターミナル(桜島港から乗船の方はこちら)
住所:〒891-1419 鹿児島県鹿児島市桜島横山町61-4
電話:099-293-2525
※航路・時刻表・運賃等は以下のHPを参照
HP:https://www.city.kagoshima.lg.jp/sakurajima-ferry/index.html
桜島フェリー
鹿児島県鹿児島市本港新町4-1
約15分のフェリー航海でも名物グルメが味わえる!様々なメディアでも紹介される老舗「味の長老やぶ金」のうどん
画像提供:味の長老 やぶ金
桜島へ向かうフェリー内、「ちょっとお腹が空いた」「ご飯まだだったな・・・」という方に是非おすすめしたいのが、全国でも珍しいフェリーの船内でうどんを提供する「味の長老やぶ金」です。全国メディア等でも紹介され、平日でも一日数百杯を売り上げる「フェリーのうどん」として名物店になっています。
約15分の航海でも、素早くお客様に提供できる様に幾つもの工夫があり、当日製麺~下茹でした麺を使用し、さっぱりしながらもコクがあるこだわりのだし汁は、地元枕崎産のカツオやサバ等の削り節と北海道産の昆布を使用。鹿児島名物さつま揚げとねぎ、天かすがトッピングされた一番人気の「やぶ金うどん」は、作り置きせず注文してから約30秒ほどで提供され、正に名人芸。
出汁香るつゆが良く絡み、のど越しが良い麺を一心不乱にすするも良し、徐々に接近する桜島の雄姿を見ながら味わうも良し、フェリー乗船の際には是非ともご賞味いただきたい名物でしょう。
味の長老やぶ金(桜島フェリー店)
住所:〒892-0814 鹿児島県鹿児島市本港新町4-1
定休日:無休※桜島フェリーの運航に準じます
鹿児島港発(平日8:00~16:40※土日祝17:00) / 桜島港発(平日8:25~17:05※土日祝17:30)
メニュー例:やぶ金うどん500円、名物桜島うどん1000円ほか
HP:https://yabukin.com/
味の長老やぶ金
鹿児島県鹿児島市本港新町4-1
桜島の事を学ぶなら外せないスポット!噴火の歴史やメカニズムが分かるミニ博物館「桜島ビジターセンター」
フェリー乗り場(桜島港)から徒歩約10分、周辺には海辺を望む公園や足湯、遊歩道がある、桜島の海の玄関口にほど近い「桜島ビジターセンター」。
「市街地からわずか数㎞の位置に活火山があり、その周辺で生活する方達が居る環境は、世界的にも珍しい」とも言われる桜島。ビジターセンター館内では、そんな桜島の歴史や火山のメカニズム、植生などの環境に関する情報など、島をより深く理解するためのシアタールームや溶岩、模型等の展示資料が揃う「ミニ博物館(入場無料)」や、桜島つばき油や火
山灰ジュエリーなどオリジナルグッズの販売を行うミュージアムショップが併設されています。
同センターではクロスバイクのレンタルや「おすすめの場所はどこかな・・・?」と迷われたら、島を知り尽くすスタッフの方々へおすすめスポットや周遊ルートを教えていただけます。桜島の旅をより楽しむために、先ずは訪れたい代表的な施設です。
桜島ビジターセンター
住所:〒891-1419 鹿児島市桜島横山町1722-29
電話:099-293-2443
営業時間:9時-17時
HP:http://www.sakurajima.gr.jp/svc/
桜島ビジターセンター
鹿児島市桜島横山町1722-29
一周約55分、1コインで桜島の主要スポットを巡る事が可能♪桜島周遊バス「サクラジマアイランドビュー」
桜島フェリーを含む公共交通機関を利用し、効率よく桜島観光を行う際におすすめしたいのが、桜島港を起点に、島内の主要スポットがある西側エリアを一周55分、約30分間隔で運行するのが「サクラジマアイランドビュー」です。
周遊ルートは桜島の歴史などを紹介する「桜島ビジターセンター」や、鹿児島出身の歌手長渕剛氏のコンサートを記念して制作されたモニュメント「叫びの肖像」等がある「赤水展望広場」、過去の爆発や土石流の様子をパネルで展示している「桜島国際火山防災センター」ほか魅力的なスポットを巡る事が出来ます。
乗車料金は区間ごとに設定されていますが、各スポットで途中下車~再乗車する場合は1日乗車券(大人500円・小児250円)が間違いなくお得です。
※サクラジマアイランドビュー車内や、桜島港桜島フェリーターミナル3階にある桜島観光案内所で購入可能。
観光ガイドのアナウンスを聞きながら、エアコンが効いた車内で寛ぎながら、パノラマウインドウから眺める桜島の景観をゆったりと楽しみましょう。
サクラジマアイランドビュー
住所:〒891-1419 鹿児島県鹿児島市桜島横山町(桜島港バス停)
電話:099-257-2117(鹿児島市交通局バス事業課)
※時刻表・運賃等は以下のHPを参照
HP:https://www.kotsu-city-kagoshima.jp/sakurajima-tabi/
サクラジマアイランドビュー
鹿児島県鹿児島市桜島横山町
観光案内やレストラン、物産館が揃った桜島の恵みたっぷりの旅の拠点「道の駅桜島火の島めぐみ館」
桜島フェリーを降りて車で1分、徒歩でも5分圏内にある「道の駅桜島火の島めぐみ館」は、桜島の最高峰「御岳(北岳)」や「中岳」「南岳」の雄大な景観を一望する絶好のロケーションに位置し、「世界一大きな大根」としてギネス世界記録(2003年認定)の「桜島大根」や世界最小級のみかんとして知られる「桜島小みかん」ほか、地元産の旬の農産物やそれらを使った加工品や、「溶岩プレート」、「噴石鉢器」など桜島の溶岩や火山灰を利用した珍しい物など、品ぞろえが充実。
隣接するレストラン「おふくろの味旬」では、特産の桜島大根や桜島小みかん、周辺で水揚げされた新鮮な魚介類ほか桜島や鹿児島県産の食材を使ったメニューを味わえ、物産館のテイクアウトコーナーでは、これを目当てに来館する方も多いという特産の桜島小みかんを使用した「小みかんソフトクリーム」や、溶岩に見立てたサクサクのフレークの上に濃厚なソフトクリームをトッピングした「溶岩パフェ」なども味わえます。
道の駅内には、鹿児島県内や桜島観光に必要な各種パンフレットも準備されており、旅の拠点として、是非とも活用いただきたいスポットです。
道の駅桜島火の島めぐみ館
住所:〒891-1419 鹿児島県鹿児島市桜島横山町1722-48
電話:099-245-2011
営業時間:9時~17時
※定休日:毎月第3月曜日(祝祭日の場合、翌日)
レストランおふくろの味旬
電話:099-293-3883
営業時間(平日):11時~14時30分(オーダーストップ14時)
〃(土日祝):11時~15時(オーダーストップ14時30分)
HP:https://www.megumikan.jp/
道の駅 桜島火の島めぐみ館
鹿児島県鹿児島市桜島横山町1722-48
山側は噴煙たなびく活火山、海側は広大な錦江湾や対岸の鹿児島市街地を望む360度パノラマが自慢の「湯之平展望所」
桜島港から車で約20分、桜島の北岳4合目(標高373m)に位置し桜島で最も高い展望所が「湯之平展望所(ゆのひらてんぼうしょ)」です。一般の方が立ち入り可能な最高地点であり、隣接する駐車場から石碑がある地点が正面から南岳を仰ぎ見る事が出来、荒々しい山肌や噴煙を上げる様子はまさに圧巻の風景!
展望台からは眼下に広がる錦江湾、対岸には鹿児島市街地が広がり、遠く北には霧島連山、南に秀麗な開聞岳まで一望できる素晴らしい景勝地です。展望所の敷地内には7つのハートが隠されている様で(筆者は見つけきれませんでした・・・)、全て見つけたら良いことが起こるかもしれないとの噂も。
周遊バス「サクラジマアイランドビュー」の停留所もあるので、公共交通機関を利用して訪れる事が出来るのもありがたいですね。
湯之平展望所
住所:〒891-1418 鹿児島市桜島小池町1025
HP:http://www.sakurajima.gr.jp/tourism/000350.html
湯之平展望所
鹿児島市桜島小池町1025
自家栽培の野菜を中心に、調味料にもこだわる身体に優しいメニューが盛り沢山の「カフェしらはま」
フェリー乗り場(桜島港)を出て交差点を左折、県道26号線を北に向かって約15分ほど道なりに進むと、道の右手に「Cafeしらはま」の看板と店舗が見えてきます。倉庫を改装した店舗は入ってみると外観のイメージとは違い落ち着きのある過ごしやすい雰囲気の趣き。
島でも高齢化や後継者不足で生産者が減りつつある桜島大根や小みかんなどを栽培する農家でもあるオーナーの奥様が提供する手作りのワンプレートランチは、農薬や化学肥料を使わない自家栽培の野菜を中心に、彩り鮮やかな小鉢や副菜が揃います。鹿児島県の特産品でもある黒酢を使ったマヨネーズや味噌など調味料も自家製で、口にするごとに優しい味わいが心と身体を癒してくれます。カフェメニューで提供される手作りケーキはパウダー状にした桜島大根を練り込んであり甘過ぎず、お腹いっぱいになっても罪悪感を感じません(笑)
また農業経営(ファームランド櫻島)では地域内外から農業体験の受け入れを積極的に行っており、地元鹿児島大学の学生が訪れたり、島の特産でもある桜島大根の栽培から収穫までを体験可能な「My 桜島大根」や季節の野菜、果物の農作業体験など、火山を眼前に見ながら、自ら身体を動かし土に触れあう事で、食や農業の大切さの一端を学ぶ事が出来ます。
上記の様な取り組みから、特に欧州を中心に海外メディアからの取材や問い合わせ、インバウンドを中心に県外からのカフェの利用客も多いとか。「桜島をもっと多くの人に知ってほしい」というオーナーご夫妻が提供する心のこもった手作りランチ、是非とも味わってみてください。
Cafeしらはま
住所:〒891-1411 鹿児島市桜島白浜町1267
電話:099-293-2887
営業時間:10時~17時
定休日:毎週月~水(農作業により臨時休業の場合有り)
HP:https://www.instagram.com/cafe_shirahama/
ファームランド櫻島
HP:https://www.facebook.com/farmlandsakurajima/?locale=ja_JP
Cafeしらはま
鹿児島市桜島白浜町1267
桜島・有村海岸沿いに干潮時限定で作るマイ足湯!大地の恵みを実感できる「天然温泉掘り」
今も活発な活動を続ける活火山・桜島を含む周辺地域は「桜島・錦江湾ジオパーク」として「日本ジオパーク認定」を受けており、世界的にも珍しい活火山と人が共生する地域として、日本のみならず世界中からも沢山の方々が訪れています。そんな同地域を最大限に楽しむ取り組みが「桜島・錦江湾体験プログラム(火山と海のアクティビティ)」であり、火山灰で手拭いを染める体験や陶芸体験、ガイドツアーなどそれぞれの地域の特性を活かしたプログラムが実施中です。
中でも珍しいのが「天然温泉掘り」。手堀り用のスコップやオリジナルタオルのセットを桜島ビジターセンターで購入後、温泉の出る時刻を狙い、有村海岸の指定スポットへ移動。
火山灰を含む砂地をMAPに記載された地点へ進むと、目の前には錦江湾。「湯かげん最高!」のおすすめスポットで、海岸線から1~2mほどの地点をゴツゴツした石を除きながら掘り進めると・・・あら不思議、程よい温度の100%天然温泉が湧出しました!ある程度、温泉が溜まったところで溶岩を並べたらマイ足湯の完成。苦労して作った温泉に浸かり波の音
を聞きながら、時間を忘れてゆったり過ごしてみませんか。
<注意点>
・現地は土石流の流れる海岸付近に位置するため、雨天時や大雨の後は、絶対に立ち入らないでください。
・現地にはトイレ、水道、看板等は一切ございません。
・周辺環境の維持の為、ゴミは必ずお持ち帰りください。
・海岸付近は遊泳禁止です。
・上記内容を含め、現地でのトラブルに関しては自己責任でお願いいたします。
天然温泉掘り
住所:〒891-1545 鹿児島市有村町
HP:https://www.sakurajima-kinkowan-geo.jp/program/ (桜島・錦江湾ジオパーク体験プログラム)
天然温泉掘り
鹿児島市有村町
「暮らす様に泊まる」元小学校が桜島を満喫する旅の拠点に生まれ変わった一日一組限定の宿泊施設「桜島のゲストハウスulalaふるさと」
桜島フェリー乗り場から霧島市福山や大隅半島へと向かう国道224号線沿いに車で約20分、錦江湾を右手に見えてくるのが廃校となった旧改新小学校。現在は改新交流センターとして地域の交流の場となっており、敷地に併設された元教員住宅を活用、ゲストハウスとして生まれ変わったのが「ulalaふるさと」です。
「島内で一番安くて、使い勝手の良い施設を目指して運営しています」と公式でも謳われているとおり、リーズナブルな料金ながら築30年以上とは思えないしっかりとした造りの建物は、交流スペースや複数の寝室、キッチンに浴室、洗面所も備わり、長期滞在にも対応した充実の施設。バックパッカー的な一人旅から複数人でのツーリング、仲の良い友人同士で
のグループ旅行などにもおすすめです。
運営には地域住民の方々も関わっており、「適度に自由に、適度におせっかい」を合言葉に、施設のオーナーでもあり桜島の地域活性にも関わる代表の米藏さんと、桜島のあれこれを語りながら、いつもと違う旅のひと時を過ごすのはいかがでしょう。
桜島のゲストハウスulalaふるさと
住所:〒891-1544 鹿児島県鹿児島市古里町264番地
電話:080-6955-1688
宿泊予約フォームはこちら:https://folklore-f.org/2020/06/20/7473/
桜島のゲストハウスulalaふるさと
鹿児島県鹿児島市古里町264番地
おわりに
島外からの眺望を楽しむも良し、島内でしか見れない独自の景観や味わえない食や体験、まだまだお伝えしたい事は山ほどありますが・・・また別の機会にでもご紹介できれば幸いです。
最後に、個人的におすすめしたいのが、桜島ビジターセンターに隣接し、桜島を一望できる日本最大級の足湯や、「日本の遊歩百選」にも選ばれており、錦江湾を横目に周辺散策が可能な溶岩なぎさ遊歩道がある「桜島溶岩なぎさ公園」。
遊歩道を散策すると、海岸を埋め尽くした溶岩原の跡地のゴツゴツした風景は他所では中々見る事が出来ない火山地帯の原風景を観る事ができ、全長約100mを誇る足湯は、地下1000mより湧出する少し熱めの赤褐色のナトリウム塩化物泉で、湯に浸けたところから身体がポカポカ温まります。
公園内には広い芝生や東屋、ベンチもありちょっとした休憩にも最適。噴煙たなびく桜島を、対岸の鹿児島市街地や錦江湾を航行する漁船や桜島フェリーを眺めつつ、大地の恵みである良質の湯をしっかり堪能できる、桜島観光の際の小休止におすすめのスポット。
※タオルを持参していない場合は、近くのビジターセンターや国民宿舎レインボー桜島でオリジナルタオルを購入可。
それでは皆様、鹿児島・桜島へ「おさいじゃったもんせ」
桜島溶岩なぎさ公園&足湯
住所:〒891-1419 鹿児島市桜島横山町1722-3
桜島溶岩なぎさ公園&足湯
鹿児島市桜島横山町1722-3
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