噴煙を上げる桜島
桜島以南の4火山の合同火山防災協議会が26日、鹿児島県庁であり、硫黄島(三島村)の噴火シナリオや桜島の広域避難計画を決定した。昨年8月、火山災害警戒地域に指定された中之島(十島村)についても新たに協議会を設置した。
硫黄島は鬼界カルデラの北西端に位置し、1934~35年の海底噴火で東側海域に新島(昭和硫黄島)が形成された。98年以降は居住地域から約2.5キロ離れた硫黄岳(703メートル)火口で噴火が発生している。人口は70世帯127人(1日現在)。
噴火シナリオは、運用中の噴火警戒レベルに沿って作成し、硫黄岳火口の噴火3パターン(水蒸気噴火、マグマ噴火、大規模噴火)、硫黄岳周辺陸域のマグマ噴火、周辺海域の海底噴火2パターンの計六つを想定した。
溶岩流の流出など、噴火時に起きる現象や被害範囲について関係機関が防災上の課題を抽出し、火山防災対策に利用する。海底噴火に伴う津波や山体崩壊などを今後の検討課題とした。
諏訪之瀬島(十島村)の噴火シナリオには土石流と泥流を追加。口永良部島(屋久島町)を含む4火山のシナリオがそろった。同日、協議会を設置した中之島(十島村)についてもシナリオを作成する。
桜島の避難計画は、大正噴火規模の大規模噴火など、七つのシナリオを基にした。噴火前の避難を基本とし、大量降灰からの避難も噴火中は行わない。必要に応じて計画を見直し、関係市町村の計画に反映する。
県危機管理課の黒崎光生課長は「市町村の計画の見直しもある。より一層連携していく」と話した。
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