頻尿や尿の泡立ちが気になるけれど、病気かどうか判断できずに悩んでいませんか? 特に、夜間に2回以上トイレに行く場合は、糖尿病をはじめ、何らかの異常が起きている可能性があるかもしれません。「糖尿病・内分泌内科りんごの花クリニック」の武井先生に、尿の変化と糖尿病との関連について伺いました。
編集部
糖尿病の場合、尿泡より頻尿の方が現れやすいのでしょうか?
武井先生
はい。日中は、様々なきっかけでトイレに行きたくなります。長時間の移動に備えたり飲酒後に催したりするほか、たまたま便所を見かけて出したくなったということもあるでしょう。そこで、「夜に寝ている間のトイレの回数」に着目してください。2回を超えるようなら、病的な夜間頻尿といえます。糖尿病に限らず、更年期障害も含めて、何かしらの異変が起きているはずです。
編集部
血尿は、糖尿病と別の話なんですよね?
武井先生
糖尿病によって血尿が出ることは、ほとんどありません。膀胱(ぼうこう)や尿路のどこかで「出血している」ということですから、別の病気を疑いましょう。このケースで最も怖いのは、“泌尿器系のがん”ですよね。
編集部
そもそも、糖尿病の悪影響は体のどこに出るのでしょうか?
武井先生
全身の至るところです。文字どおり、頭の先からつま先まで、どこで何が起きても不思議ではありません。なぜなら、糖尿病は「全身に張り巡らされている血管が脆くなっていく病気」だからです。血管の全取り換えはできないので、「悪くしないための予防」が肝要になってきます。食事や運動などの生活習慣の改善に加えて、場合によっては薬の力を借りていきます。
編集部
最後に、読者へのメッセージがあれば。
武井先生
尿検査自体は来院してからでもできますし、痛みもないうえ、結果が出るまで1分もかかりません。あらゆる検査の中でも効率的な部類に入るでしょう。ここは、検査と治療を切り分けて、検査だけでも受けてみてはいかがでしょうか。その先のことは、検査結果に応じて考えていきましょう。「検査=治療開始」とは限りません。
監修医師:
武井 真大(糖尿病・内分泌内科りんごの花クリニック)
※この記事はメディカルドックにて【「尿の泡立ちが気になる…」これって糖尿病のサインなの!?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
武井 真大 医師(糖尿病・内分泌内科りんごの花クリニック)
信州大学医学部医学科卒業、信州大学大学院医学系研究科修了。その後、信州大学医学部附属病院などで生活習慣病に特化した診療を積む。2020年、群馬県伊勢崎市に「糖尿病・内分泌内科りんごの花クリニック」開院。医学博士。日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医・指導医・評議員、日本糖尿病学会糖尿病専門医・研修指導医、日本動脈硬化学会動脈硬化専門医・指導医、日本高血圧学会高血圧専門医ほか。
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