高速道路で出口を過ぎてしまった! 実は戻れる方法があるって知ってる?

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「降りるべき出口を通り過ぎてしまった…」高速道路を頻繁に利用するドライバーであれば、誰もが一度はこのトラブルを経験したことがあるはずだ。その瞬間の焦りと後悔は計り知れない。日本の高速道路は、出口間の距離は約10kmとされ、この距離は欧米の2倍にあたる。つまり、次の出口まで行くとなると料金だけでなく、時間も余計にかかってしまう。だからといって、慌ててUターンやバックをすれば命の危険すらある。
実は、高速道路にはこのようなピンチを救う「特別転回」という制度が設けられている。

余分な料金なしで戻れる高速道路の「特別転回」制度

出口を通り過ぎたからといって、その場でUターンやバックをするのは絶対にNGだ。NEXCO中日本によると、高速道路上では2日に1回の割合で逆走が発生しており、その約半数はインターチェンジや料金所付近で起きているという。

では、高速道路で降りるべき出口を通り過ぎてしまった場合はどうすればいいのか。答えは特別転回制度を利用することだ。この制度を使えば、余分な通行料金を払わずに目的の出口まで戻ることができる。

具体的な手順は以下の通りだ。

  • バックやUターンはせず、そのまま次のインターチェンジまで走行する
  • 料金所前にETCカードを抜き、一般レーンもしくはETCレーン/一般レーンを進む
  • 料金精算前に係員に、出口を間違えた旨を伝える
  • 係員の指示に従い、転回する方法や場所の案内を受ける
  • 料金所の構造によっては、インターチェンジ内で転回できる場合と、一度一般道に出てから再度高速に入り直す場合があるが、いずれの場合も係員から適切な案内を受けられるので安心だ。

    特別転回を利用する際に押さえておきた注意点

    特別転回制度だは、すべてのインターチェンジで対応しているわけではない。

    便利な特別転回制度だが、いくつか注意点がある。まず、すべてのインターチェンジで対応しているわけではないということ。特にスマートICのような係員のいない料金所では、この制度を利用できないことが多い。

    また、首都高速道路や阪神高速道路などの都市高速では、この制度が適用されていない。出口ごとに料金所が設けられていない構造のため対応が難しいのだ。こうした道路では、残念ながら出口を間違えると余分な料金がかかってしまう。

    そして最も重要なのは、ETCを利用している場合は、事前にカードを車載器から抜いておくことだ。ETCゲートを通過してしまうと、自動的に料金決済が完了し、特別転回の対応が受けられなくなってしまう。

    安全第一!出口を間違えたときの正しい行動

    高速道路で出口を間違えたときに最も大切なのは安全だ。焦りから起こす行動が大事故につながることもある。

    事故につながる最大の危険は、焦りから生まれる不適切な行動だ。出口を通り過ぎたからといって、急ブレーキをかけたり、その場で停車したり、路肩でUターンを試みたりしてはいけない。特にジャンクションやインターチェンジのランプ部分は極めて危険な場所だ。

    高速道路で降りるべき出口を通り過ぎてしまった場合は、特別転回制度を利用する。

    驚くべきことに、日本の高速道路では約2日に1回の割合で逆走事故が発生しており、そのうち20%が本来のルートへ復帰するための逆走によるものだという。こうした事態を未然に防ぐには、事前の準備が失敗を防ぐカギとなる。最新のカーナビやスマートフォンの地図アプリを活用し、高速道路のルートだけではなく、出口などの情報も併せて確認しておくのが賢明だ。

    万が一、出口を間違えてしまった場合にも、落ち着いて安全を最優先に行動すれば、必ず目的地に辿り着くことができる。焦りから生まれる事故を防ぐためにも、頭の片隅に留めておきたい。

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