鹿児島県指宿市で29日、毎年恒例のアロハ宣言が行われました。
宣言が行われたのは、復元が進む砂浜でした。
指宿市で行われたのは、アロハのまち・指宿を演出するため、市民にアロハシャツの着用を呼びかけるアロハ宣言です。
指宿市・打越 明司市長
「ユニフォームとして、アロハ、ムームーを着用することをここに宣言する」
こちらは昭和時代に撮影された指宿市です。
砂浜で海水浴やマリンレジャー、そして砂蒸し風呂を楽しむ人たちの様子が映し出されています。
しかし、台風による高潮・高波などを受けて、砂浜の浸食が進み、最近ではこのような風景は見られなくなっていました。
2025年のアロハ宣言が行われた指宿港海岸です。
この場所は実は12年前まではコンクリートの護岸が広がっていましたが、護岸の老朽化に伴う防災事業として今進められているのが、波を吸収できる砂浜の復元です。
これまでに復元が完了した砂浜は幅約200メートル。
29日はアロハ宣言と同時に砂浜を満喫できるスポーツイベントも開催され、子どもたちは指宿に戻りつつある「昭和の砂浜」を満喫していました。
イベントに参加した児童
「海の中にある海藻が流れてくるから、それを採っていろいろ遊んだ。久しぶりに指宿に来たから(来た)甲斐があったなと思いました。」
地元男性(77)
「(かつてはここで)泳いだり花火大会があったりいろんな機会に来ていた。(砂浜の復元は)本当にいいことだと思う。泳ぐだけでなく砂浜でスポーツなど、いろんな活用の方法があるのではと期待している」
指宿市観光協会・原 幸一事業課長
「私が幼い頃は普通にあった。砂浜が物心ついた頃からなくなっていたので、こういう取り組みで砂浜が復活して、今後楽しみしかない」
指宿港海岸の砂浜は2027年度までに総延長約2キロとなる計画で、将来的には海水浴もできるような整備を目指すということです。
鹿児島・指宿市 復元進む「昭和の砂浜」でアロハ宣言 かつては海水浴に砂蒸し風呂も

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