自民党の森山裕幹事長
自民党の森山裕幹事長が、国民1人2万円の現金給付を参院選公約に盛り込むと発言したことをめぐり、“ネット世論”が炎上している。
24万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーで起業家のhimuro氏が14日、自民党の1人2万円給付政策の根拠に疑問を呈するポストをXに投稿し、大きな反響を呼んだ。
himuro氏は「待て待て待て!庶民の年間の食費は25万円程だと思ってんのかwww?」と投稿。続けて「年間の食費:250,000円 軽減税率8%:250,000 × 0.08 = 20,000円の消費税 こいつら庶民舐めすぎやろwww」と計算式を示した。さらに「【悲報】石破自民のバラマキ2万円の根拠は『国民が1日3食を685円で済ませている』前提と判明」と別の記事も引用した。
この投稿の背景には、自民党の森山幹事長が14日、国民1人2万円の現金給付を参院選公約に盛り込む理由について「食費にかかる1年間の消費税負担額は1人2万円程度だ」と説明したことがある。また子どもへの2万円上乗せについては「石破首相の強い意向だ。育ち盛りの子どもに十分な食事をとってほしいとの思いを込めた」と述べている。
「国民を馬鹿にするな」政治家や著名人から相次ぐ厳しい批判
himuro氏の投稿のほか、SNSでは批判的な声が続出している。
大阪府の吉村洋文知事は「全国民に2万円配る事務は、自治体がやる。自治体に人件費も労力もかかる。必要な財源は、国民一人2万円+経費。それなら最初から取らなければいい」と指摘。さらに「給料天引きされる社会保険料を下げた方がいい」とも述べ、「国は人口減少化の社会保障制度を真剣に考えてもらいたい」と訴えた。
兵庫県の前明石市長、泉房穂氏も「国民よ、こんな愚かなバラマキに騙されてはいけない。こんな馬鹿げたことをやると、かえって選挙に不利であることを自民党に知らしめることが必要だ」と強く批判。「国民よ、『2万円、ありがとう』『4万円、ありがとう』ではなく、『国民を馬鹿にするな』と声をあげよう」と呼びかけた。
作家の門田隆将氏は「2万円給付は、森山幹事長によれば『首相の強い意向。育ち盛りの子に十分な食事を取ってもらいたいとの思いで加算する』と。税金の取りすぎを減税でなく、このケチな給付で…しかも財源は“税収増で“と。溜息以外なし」と厳しく非難した。
「食費年25万円の罰ゲーム」一般市民からも批判殺到
一般ユーザーからも「2万円給付の根拠『食費にかかる1年間の消費税負担額2万円』↑その計算ホント大嘘!その倍以上かかる!」「誰だよ『庶民の食費25万円』って吹き込んだヤツ!!どこの異世界の家計簿だよそれwwww」「食費年25万で生きる罰ゲームを森山に課したい。心の底から」など、計算根拠への疑問や怒りのコメントが相次いだ。
また「で、歳費が2340万円に増えた国会議員の今回の給付金は10万円って、どこまでお前らは血税食い散らかしたら気が済むんや」と政治家の姿勢そのものを問う声も。
今回の給付金政策をめぐっては、森山幹事長が「税収増の範囲で対応できる。赤字国債を発行することはない」と説明しているが、その根拠となる食費の計算や給付方法に対する批判は収まる気配がない。選挙を控え、この政策に対する国民の評価が注目される。
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