40年続く自主制作番組「どーんと鹿児島」、「てげてげ」は放送500回…MBCのこだわりは「徹底的に古里を掘り下げる」 13日夜に記念特番

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「どーんと鹿児島」の初代進行役の藤原一彦(左)と宮原恵津子

現在放送中の「てゲてゲ」野口たくお(写真手前)ら出演者

 現在放送中の「てゲてゲ」野口たくお(写真手前)ら出演者

 MBC南日本放送(鹿児島市)は、看板の自主制作番組「どーんと鹿児島」の放送開始40周年と、「てゲてゲ」の500回を記念し、13日午後7時から「てゲどん感謝の日!3時間SP」を生放送する。徹底的に古里を掘り下げ、高い人気を誇る両番組。ゆかりのゲストを迎え、懐かしい映像でこれまでを振り返る。担当者らは「これからも原点を忘れず制作する」と意気込む。
 二つの番組は、毎週水曜午後7時から「てゲてゲ」、8時から「どーんと鹿児島」の順でそれぞれ1時間枠で放送している。
■多彩な切り口
 どーんと鹿児島は、「今、鹿児島で何が?」をコンセプトに、1984年10月に始まった。視聴者参加型のクイズ形式などスタイルを変えながら放送。グルメや温泉、旅などの娯楽から、報道、スポーツ、ヒューマンドキュメンタリーまで、あらゆる切り口で「鹿児島の今と人」を伝える。
 カメラが1日密着する「密着24時」では、これまでにかごしま水族館や天文館、消防局、南日本新聞社などを特集した。91年5月に放送した鹿児島空港編は、特に視聴者からの反響が大きかったという。
 特別番組の進行は采野吉洋アナウンサーと、「どんかご」の初代進行役を務めたタレントの宮原恵津子。「もう一度見たい!あの場面」と題し、視聴者から募集したリクエスト映像を送る。また、以前放送した場所や人を新たに取材し、現在の様子を伝える。北原由美チーフディレクターは「鹿児島の方々に支えられ、一緒につくってきた。感謝の気持ちをたっぷり込めた放送を見て」とアピールする。
■「ゆるさ」に味
 「てゲてゲ」は2010年5月スタートの生放送だ。方言で「適当」や「いい加減」の意味のタイトル通り、独自の「ゆるい」テイストで、県内の気になる情報を発信してきた。鹿児島市内をぶらりと歩く「ディープ探検」(13年4月~)では、名山堀や上町など狭いエリアを深掘りする様子が不定期放送ながらも人気を呼んでいる。
 現在のMCはタレントの野口たくお、岩崎弘志アナウンサー、上塘百合恵アナの3人。「鹿児島で楽しみ、鹿児島で遊ぶ」生バラエティーとして、これからも話題のスポットや地域コミュニティーなどを届ける。スペシャルでは、タレントの柏木由紀(鹿児島市出身)をゲストに招き、これまでの振り返りやオリジナルグッズを制作する。
 永野志郎チーフディレクターは「これからも初心を忘れず、多くの人に楽しんでもらえるふるさとたっぷりの番組を目指す」とコメントした。

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