暑い夏もようやく終わり、心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。
紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。そんな日本ならではの魅力を感じるとっておきのスポットをご紹介。
「いつか」の旅行の参考に。眺めても美しい、秋ならではの豊かな景色をお楽しみください!
◆えびの高原の紅葉
「えびの高原」は、霧島連山の標高1,200メートルの位置にある自然豊かな高原。「霧島錦江湾国立公園」の北部にあり、「六観音御池」「不動池」「白紫池」などの火山湖や「韓国岳」など、見どころ豊富な人気観光スポットだ。
紅葉の名所としても有名で、秋になると六観音御池周辺では、自生するミズナラ、カエデが色づき、コバルトブルーの水面に紅葉のパッチワークが映し出される。
現在は「硫黄山」の火山活動が活発化し、不動池周辺など立ち入り禁止区域が設けられているので、最新の火山情報をチェックしてから出かけよう。
「えびの高原」からすぐの「えびのエコミュージアムセンター」では、霧島連山の自然や生態系を、映像や写真、模型などを使ってわかりやすく紹介。出発前にハイキングの情報や無料のコースガイドを手に入れられる。
えびの高原の紅葉(えびのこうげんのこうよう)
所在地 宮崎県えびの市
https://www.npfj.or.jp/ebino/
◆うのこの滝と紅葉
「うのこの滝」は、五ヶ瀬町の三ヶ所川沿いにある落差20メートルの滝。周りを囲む柱状節理の奇岩と、面積5,000平方メートルの巨大な滝つぼが大迫力の観光名所だ。
自然豊かな五ヶ瀬町には、柱状節理や清流を楽しめるスポットがいくつかあるが、なかでもこの滝は規模が大きく、水量が多いので水深も深い。エメラルドグリーンに輝く水面は美しく、紅葉に包まれる秋には鮮やかなコントラストを見せる。
滝つぼまで遊歩道が整備されているので、間近から滝を眺めることができる。また少し離れた場所には展望台もあり、ここからは滝の全景と周囲に広がる紅葉した山々を一望できる。
見ごろの時期:10月下旬~11月上旬
うのこの滝と紅葉(うのこのたきとこうよう)
所在地 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町三ヶ所
https://www.town.gokase.miyazaki.jp/kanko/kanko_taiken/shizenshokubutu/1517.html
◆去川のイチョウ
「去川のイチョウ」は、宮崎市高岡町にある推定樹齢約800年のイチョウの木。幹回り10メートル、樹高41メートルの巨木で、国の天然記念物に指定されている。
市内有数の紅葉の名所で、四方に大きく伸ばす枝いっぱいに黄色の葉を纏う姿は見ごたえ抜群。遠くから見ても存在感があり、近づけば近づくほど迫力が増していく。
紅葉の見ごろの時期になると、九州のみならず全国からも多くの観光客が訪れ、写真に収めていく人も多い。
去川のイチョウ(さるかわのイチョウ)
所在地 宮崎県宮崎市高岡町内山3704-1
https://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/institution/list/item651
◆青井岳自然公園
青井岳自然公園は、大淀川支流境川の渓谷沿いに広がる公園。紅葉の人気スポットで、赤や黄色の葉が清流を彩る美しい景色を眺めながら、川沿いの散策が楽しめる。
近くには温泉宿泊施設「青井岳荘」があり、とろみのある名湯が散策で疲れた体を癒やしてくれる。また、青井岳荘には宿泊施設やレストラン、売店等も整備されているので、ゆったりとくつろぐこともできる。
※見ごろの時期:10月下旬~11月上旬
青井岳自然公園(あおいだけしぜんこうえん)
所在地 宮崎県都城市山之口町山之口
https://miyakonojo-bonchi.com/aoidake/park/
◆国見ヶ丘の雲海
高千穂山峡の中で最も展望のよい場所とされる国見ヶ丘。この丘から望む祖母傾の連山や阿蘇山、眼下に広がる高千穂盆地の眺望は素晴らしく、秋の早朝には足下から湧き立つ雲海を見ることもできる。
国見ヶ丘は、神武天皇の孫のタケイワタツノミコトが九州統治の際に、国見をしたと伝わる神話の丘。標高513メートルの展望所からは祖母傾(そぼかたむき)の連山、高千穂盆地や阿蘇が広がるパノラマ絶景を一望できる。
高千穂町国見ヶ丘の雲海は、東側の日が昇る方角が有名ですが、実は反対の方角である西側も、逆光にならないこともあり、雲海をきれいに観賞できる。
また、条件が揃えば、自分の影が雲海に映り、その周りに虹が見えるなど、知る人ぞ知るレアな光景を楽しめる。
国見ヶ丘の雲海(くにみがおかのうんかい)
所在地 宮崎県高千穂町大字押方
https://www.kanko-miyazaki.jp/takachiho/kanko/12441.html
◆菅原神社の鳥居
豊かな水に恵まれたえびの市にある菅原神社は、学問と畜産業に御利益のある神社。県内有数の米どころであるえびの市には多くの水田があり、広大な田園風景の中に神社の大鳥居が鎮座する。インパクトのある、ノスタルジックな風景に出会うことができる。
収穫前の稲穂が朝陽を浴びてキラキラと黄金色に輝く光景と一緒に観賞できれば、御利益も期待できそう。
鳥居からの参道を進んだ先に菅原神社があるので、お参りも忘れずに。
菅原神社の鳥居(すがわらじんじゃのとりい)
所在地 宮崎県えびの市水流574
https://www.kanko-miyazaki.jp/ebino/kanko/11215.html
◆祈りの丘空想ギャラリー
祈りの丘空想ギャラリーは、古い教会を改装し展覧会の会場として利用されている画廊。秋になると周辺に広がる茶臼原の自然が黄葉して美しい景観を見せる。
元々は教会だった場所で、イチョウの木が黄葉するときは、それを狙ってプロやアマチュアのカメラマンが訪れる人気のスポット。
少しわかりづらいところにあり、近くまで行っても見逃す可能性があるので、訪れる際はぜひ十分な下調べを。
祈りの丘空想ギャラリー(いのりのおかくうそうギャラリー)
所在地 宮崎県西都市穂北5248-13
◆愛宕山の夜景と月
延岡市の中心部にある標高251メートルの愛宕山。山頂付近にある展望台は、県内で最初に「日本夜景遺産」に認定された夜景と、県内で唯一「日本百名月」に認定された月を同時に楽しめるお得なスポットだ。秋は空気が澄み、月がきれいに見える季節。ひと際美しい月を楽しんでは?
昔は「笠沙山」とよばれ、このスポットはニニギノミコトとコノハナサクヤヒメが出会った「出会いの聖地」としても密かに人気がある。カップルが、固い誓いの証としてハートのモニュメントに南京錠を掛けるために訪れるパワースポットだ。
愛宕山の夜景と月(あたごやまのやけいとつき)
所在地 宮崎県延岡市延岡愛宕町3丁目
https://www.kanko-miyazaki.jp/nobeoka/kanko/10005.html
◆豫章館
豫章館は、九州の小京都ともいわれる日南市の飫肥(おび)城下町の一角にある、飫肥でもっとも格式の高い武家屋敷。明治2(1869)年築の飫肥藩主・伊東家の旧邸。廃藩置県後は、宮崎県の区長所などに用いられていた。
邸内の南側にある枯山水庭園は、武学流の作庭といわれており、閑静な佇まいで、九州屈指の規模と手入れの良さを誇る名庭だ。
豫章館では、着物のレンタルや着付けも行っているので、着物姿で飫肥城下町を散策するのもおすすめ。
豫章館(よしょうかん)
所在地 宮崎県日南市飫肥9-1-1
https://www.kanko-miyazaki.jp/nichinan/kanko/10345.html
◆仲塔渓谷の紅葉
「仲塔渓谷」は、十根川の清流沿いに続く渓谷。周りを囲む山々は広葉樹が多いため、紅葉シーズンになると赤や黄色の鮮やかな彩りに包まれる。
村境にある国見トンネルを抜けて椎葉村に出ると、目の前に広がる渓谷を眺めながらドライブが楽しめる。
今年は4年ぶりに開催予定だった、平家の末裔・鶴富姫と源氏の武将・那須大八郎の悲恋物語を再現したイベント「椎葉平家まつり」が台風の影響で残念ながら中止に。道路状況に気をつけながら紅葉を楽しもう。
仲塔渓谷の紅葉(なかとうけいこくのこうよう)
所在地 宮崎県東臼杵郡椎葉村仲塔
https://www.shiibakanko.jp/tourism/spot-3/spot12
※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。
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