馬毛島自衛隊基地滑走路工事で死亡事故 スリランカ国籍男性が重機ごと深さ4メートルの穴に転落

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〈馬毛島の変化を写真で比べる〉北側上空から見た馬毛島。左は2023年1月12日撮影、右は24年1月8日撮影=いずれも本社チャーター機から

 〈馬毛島の変化を写真で比べる〉北側上空から見た馬毛島。左は2023年1月12日撮影、右は24年1月8日撮影=いずれも本社チャーター機から

 18日午後8時半ごろ、鹿児島県西之表市馬毛島の自衛隊基地滑走路工事で、建設作業員でスリランカ国籍の男性(43)=秋田県東成瀬村=が運転していた油圧ショベル機ごと排水を貯留するための穴に転落した。同市の病院に搬送され、間もなく死亡が確認された。国土交通省九州地方整備局によると、再発防止策が確認できるまで関連工事は中止する。
 種子島署による作業関係者への聞き取りによると、落ちた穴は約13メートル四方で、深さ約4メートル。男性は油圧ショベル機で穴に排水が流れやすくするための作業をしていた。転落から約1時間後に救助されたが、意識はなかったという。事故原因は捜査中。
 県は19日、原因究明と再発防止に取り組むよう防衛省に口頭で申し入れた。馬毛島では2023年12月にも作業していた40代男性船員が胸や右足を骨折する事故が発生した。防衛省は9月には、波の高さや人手不足のため施設全体の完成時期を当初計画より約3年延期し30年3月末になると発表している。

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