かめつぼの中を確認しながらこうじを振り入れる職人=霧島市福山町福山の福山黒酢
〈別カット〉蒸し玄米をかめつぼに入れる職人=霧島市福山町福山の福山黒酢
霧島市福山で特産の黒酢が秋の仕込み時季を迎えている。「桷志田(かくいだ)」の銘柄で知られる福山黒酢のつぼ畑では12日、まぶしい日差しの下、職人がかめつぼの中を一つ一つ確認しながら原料を入れていた。11月下旬まで続く。
地元の地下水に米こうじと蒸した湧水町産有機玄米を順に入れ、仕上げにこうじを振りかける。暑さを避け、春と秋の年2回仕込む。約1年で発酵させ、さらに3年以上熟成させて出荷する。
福山黒酢は米こうじも有機玄米から自社製造する。商品事業部副長の原田義朗さん(62)は「材料や手間に妥協せず造る。特産の黒酢のおいしさを味わってほしい」と話している。
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