私たちが知らないだけで、日常には様々な怖い病気が潜んでいます。
風邪から始まり致死率の高い破傷風まで、実は危険と隣り合わせの毎日。これらの病気になることで最悪の場合、死に至るケースもあります。
いつ誰が発症してしまうかもわからない病気、予防は難しいのでしょうか?
決してそうではありません。病気について知識があるとないでは、雲泥の差なのです。
ここでは、そんな身近に潜む怖い病気についてお話ししていきます。
知らないだけ!? 身近に潜む怖い病気10選
破傷風
破傷風は、感染症の1つです。
特に、災害時など予期せぬ事態で破傷風になってしまうこともあります。
医療が発達した今でも、死亡率が高いのが特徴です。命が助かったとしても1ヵ月ほどは入院が必要な重篤な病気。
破傷風菌は、傷から感染します。錆びた釘を踏んでというのをよく聞きますが、それだけではなくアスファルトの擦り傷が原因の場合もあります。
破傷風にかかってしまうと、全身がこわばり痙攣が起きます。神経が動かなくなり自力呼吸さえできなくなってしまうのです。
風邪
体調不良全般を、風邪と呼ぶでしょう。
正式名称は、「風邪症候群」です。風邪は感染症で、急性の炎症性疾患です。鼻や喉などの粘膜に病原体がついてしまい、風邪の症状が出ます。
消化器に感染した場合は、嘔吐や下痢になります。お腹の風邪、と言う言い方をすることが多いです。
食中毒
食べたものに細菌やウィルスがついていた場合、感染性胃腸炎を起こしてしまいます。それを、食中毒と言うのです。
様々な細菌やウィルスが病原体となり、いつどこで食中毒が引き起こされるかは分かりません。重症の場合死に至ることもあり、決して侮れない身近な病気です。
歯周病
歯茎や骨が炎症を起こす病気が、歯周病です。
自覚症状に乏しいと言われている歯周病。知らないうちに進行して、歯周病が重症化していることも珍しくありません。
歯周病が進行すれば、最終的には歯が抜けて失うこととなります。
よく聞くお年寄りの病気のようなイメージがありますが、糖尿病や心臓病などのリスクも高める怖い病気なのです。
敗血症
細菌やウィルスが全身に広がってしまう病気が、敗血症です。
敗血症は、世界中で数秒に1人が死亡していると言われる位に恐ろしい病気です。
敗血症になってしまうと体中の臓器障害が起こって、重症の場合は多臓器不全になってしまいます。血糖低下など敗血症性ショックが起きると、死に至ってしまうのです。
重度の敗血症は集中治療室での治療が必要で、それでも命が助かるかどうかはわからないほどです。あらゆる菌に感染しないことで、敗血症の予防となります。
Frey症候群
別名「味覚性発汗」ともいいます。
辛いものを食べると、上半身を中心に汗が出る病気のことです。
誰でも辛いものを食べると汗が出るものですが、Frey症候群の場合は頭皮や顔面を中心に、周囲が注目してしまう位に汗をかいてしまうのです。
なぜこのような症状が出てしまうのか、はっきりとは判明していません。
辛さの刺激を、温度が熱くなったと勘違いした脳が冷やすために汗を出しているのではないかと言う説があります。
水虫
水虫は、皮膚の感染症です。白癬菌が感染して起こるため、正式名称は「足白癬(あしはくせん)」といいます。
白癬菌が足に感染すれば水虫ですし、爪に感染すれば爪白癬です。頭部に感染すれば、しらくもと言う病気になります。
このように同じ白癬菌が引き起こす皮膚病ですが、様々な名称があるのです。それらを総称して、白癬と呼びます。
溶連菌感染症
溶連菌感染症はその名の通り、溶連菌が感染することにより引き起こされる病気です。
熱が出て喉が痛い場合、インフルエンザや風邪かと思ってしまいますが、溶連菌感染症の可能性も否定できません。
これらの症状に加えて手足に赤い発疹が現れたり、舌の上に赤いブツブツができたような場合、溶連菌感染症を疑ってください。
比較的、6歳から15歳までの子供に多く見られますが、成人でも溶連菌感染症になってしまうことはあります。
家庭内での感染率は60%程度あると言われているので、子供が溶連菌感染症になってしまったならば、マスクをつけて手洗いうがいを心がけなければなりません。
ものもらい
正式名称は、「麦粒腫」です。
地域によって、めばちこやめいぼと呼ぶこともあります。目の縁や、まつげの毛根の細菌感染で起こる感染症です。
多くの場合は誰もが持っているブドウ球菌が感染源になっているため、伝染性の心配はありません。
自律神経失調症
神経のバランスが崩れてしまう病気が、自律神経失調症です。
呼吸や心臓の動き、体温調整などをコントロールしている神経が自律神経です。
自律神経は、交感神経と副交感神経の2種類があり、これらがバランスを取りながら体の機能をうまく調整しています。
自律神経失調症は、強いストレスを感じたり極度の緊張状態が続いたような場合、引き起こされると考えられています。
また、睡眠不足や環境変化など、あらゆる原因が挙げられます。
身近に潜む怖い病気を予防しよう
以上、知らないだけで身近に潜む怖い病気についてお話ししました。
かかったことのある身近な病気から、無縁だと思っていた致死率の高い病気まで、ご紹介できたのではないでしょうか。
親戚や友人から耳にしていた一般的な病気も、ニュースで聞くような怖い病気も、すべて日常に潜んでいます。
ただ怖がるだけではなく、病気に対しての意識を高めることで、予防に役立つでしょう。予防こそが、最善の対策です。
こちらの記事が、そんな健康を守る一助となれば幸いです。
Written by みなみ
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