特攻の地から問う「戦後80年」。特攻隊員は日々どう暮らし、戦後をどう生きたか…未公開資料交え命の尊さ考える…知覧特攻平和会館

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〈資料写真〉特攻隊員の遺影が展示される知覧特攻平和会館=南九州市

〈資料写真〉特攻隊員の遺影が展示される知覧特攻平和会館=南九州市

 鹿児島県南九州市の知覧特攻平和会館は2025年度、戦後80年を記念した通年の特別企画展を開く。メインタイトルは「陸軍航空作戦の全貌」とし、春、夏、秋の3期に分けて展示する。
 春は「証言で綴(つづ)る特攻」として4月1日~7月18日、夏は「特攻隊員の生い立ち」をテーマに7月19日~10月末を予定。10月末~26年3月末を秋の企画展として内容を詰めている。訓練の様子や出撃を控えた知覧での生活、地元との交流、戦後をどう生きたかなど、未公開の資料を含めて豊富に展示する。
 さらに同館が聞き取り調査した約200人の証言映像を編集し、平和学習の教材として活用できるドキュメンタリーの制作も計画。同館では「戦後80年の節目に戦争の悲惨さや命の尊さについて、改めて考える機会にしてほしい」としている。

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