利用者の減少が続くJR指宿枕崎線の一部区間の将来のあり方について検討する会議が、10日に開かれました。
会議は、鹿児島県やJR九州、指宿市などの沿線自治体が交通利用だけでなく「鉄道を活用した地域づくり」について話し合うものです。
JR指宿枕崎線の指宿と枕崎の間の昨年度の平均乗車数は1日222人で、4億6200万円の赤字でした。
会では、沿線地域の商工関係者と高校生が去年行ったワークショップで、食や自然が豊かな魅力がある一方で、「運行本数が少なく、駅ですごす空間づくりが必要」といった意見が出たことが報告されました。
10日の会議では今後、鉄道の経済的な価値を評価するための調査などを行い、議論を重ねていくことを確認しました。
(JR九州地域戦略部 堀江秀理担当部長)「鉄道そのものの魅力をいかに地域として活かしていくのかというところがポイントになってくると思う」
(県交通政策課 鈴木圭祐課長)「ポジティブに、地域・交通づくりをどうしていくのか、関係者力を合わせて我が事としてそれぞれ取り組んでいけるように、環境づくりや取り組みを我々としても行っていきたい」
検討会議は来年度も開催するということです。
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