境内で奉納踊りを披露する鈴かけ馬=16日、霧島市隼人の鹿児島神宮
鹿児島県霧島市隼人の鹿児島神宮で16日、南九州に春を告げる伝統行事「初午(はつうま)祭」があった。華やかに飾り付けた鈴かけ馬がおはやしに合わせて軽やかに踊り歩き、雨にもかかわらず、約8万人の見物客でにぎわった。
親馬とポニー17頭が近くの保食(うけもち)神社でおはらいを受けて出発。総勢約1200人の踊り連と一体となって参道を進んだ。馬は太鼓や三味線の音に合わせて軽快なステップを踏み、「シャンシャン」と鈴の音を響かせ沿道をわかせた。
五穀豊穣(ほうじょう)や畜産振興を願って、室町時代から続くとされる祭り。市内に工場があるソニーセミコンダクタマニュファクチャリング鹿児島TEC社員会は約100人で参加した。
松村真会長(59)は「雨の中でも元気よく踊って、祭りを盛り上げることができた」と喜んだ。
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