全国ワースト1位の交通渋滞どうすれば…県内の渋滞箇所123地点の9割が鹿児島市に集中

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 鹿児島市の幹線道路の渋滞割合は全国ワースト1位です。交通渋滞を解消するためにはどんな対策が有効なのか検討する会議が開かれました。
 交通渋滞対策協議会には国や県、交通関係の団体などが出席し、渋滞対策について話し合いました。2013年に公表された県内の主要渋滞か所のうち解消していないのは123か所。その9割近くが鹿児島市内に集中しています。
(山下香織キャスター)
「平田橋交差点の手前は2車線から4車線に増えるため、直前で急に車線変更する車が流れを滞らせていました。そこで標識の右折レーンを赤く示し、同じ色を右折専用の2車線に塗ることで分かりやすくしたといいます」
 昨年度までに37か所で車線の増設や延伸、表示の改善などの対策が行われ、渋滞の緩和が見られる箇所もありますが、解消には至っていません。仙巌園前の国道10号の下りは今年3月に左折レーンが作られ渋滞が緩和しましたが、上り線にも。
(山下香織キャスター)
「国道10号には仙巌園に曲がる左折専用レーンが新たに作られるということです」
 仙巌園に左折する車が減速し流れが悪くなることから今年度、左折車線を新たに設けるということです。
(県交通渋滞対策協議会会長 竹下卓宏鹿児島国道事務所長)
「道路の整備は非常に時間のかかる事業なので、公共交通機関の利用の促進を行うことで車の台数を減らしたり時差出勤とか通勤時間帯を変えていただくことで混雑のピークを平準化するか県民市民の皆さんに協力いただくことで渋滞緩和に努めていければ」
 協議会では動画の配信を始めるなど交通手段や時間帯の変更を促す情報発信を強化したいとしています。

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