楽天カードの還元率がまた改悪?2025年最新の動向と影響がある人の特徴を解説

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楽天市場など楽天経済圏でのポイント還元率が高く、年会費無料と高コスパの「楽天カード」。今やクレジットカード保有者の4人に1人が所持しているといわれる定番カードです。

しかし、近年は還元率に関する変更が続き、「改悪」と言われることも増えてきました。2025年の最新情報では、さらにポイントの付与条件が変わったことで、一部のユーザーにはデメリットとなる可能性があります。

そこで本記事では、楽天カードの条件がどう変わったのか、楽天カードの還元率変更の履歴や影響を受ける人の特徴を解説するとともに、還元率を最大限活用する方法、さらには楽天カードと併用するとお得な高還元率カードを紹介します。

<楽天カードのスペック詳細>

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※一部ポイント還元の対象外となる場合がございます。

楽天カードの詳細はこちら

楽天カードの還元率の変更履歴と2025年の最新情報

楽天カード基本還元率は1%で変更はありません。2025年4月時点でも、100円(税込)につき1ポイントが還元されます。

では、これまでにどのような変化があったのでしょうか。以下、楽天カードの還元率に関する主な改定をまとめます。

時期

変更内容

2021年4月

楽天ゴールドカードの楽天市場での還元率が+2%から、通常の楽天カードと同じ1%還元(楽天市場利用時+2%)に変更

2021年6月

公共料金や税金などの支払い時の還元率が1.0%→0.2%に引き下げ

2022年4月

楽天市場でのポイント付与が「税込価格」→「税抜価格」に変更

2022年7月

楽天銀行+楽天カード利用時の楽天市場ポイント付与率が+1.0%→+0.5%に引き下げ

2023年11月

ポイント還元方式が「利用総額に対して100円(税込)につき1ポイント」→「決済ごとに100円(税込)につき1ポイント」に変更(端数切り捨て)

2023年12月

楽天市場でのポイント上限が5,000→1,000ポイント/月に減少
楽天プレミアムカードの楽天市場利用時の付与率が+3倍→+1倍に引き下げ

2024年4月

2024年4月:海外事務手数料がVisa/Mastercardで1.63%→2.20%に引き上げ

2024年8月

携帯料金(楽天モバイル以外)や保険料の還元率が1.0%→0.5%、NHK受信料は0.2%に引き下げ

楽天カードの基本還元率(100円につき1ポイント)は維持されていますが、楽天市場や関連サービスでの還元率は引き下げが続いています。

楽天カード自体は年会費無料のため、コスト面で損をすることはありません。しかし、年会費がかかる楽天ゴールドカードや楽天プレミアムカードは、還元率の低下によって損益分岐点が変わるため、注意が必要です。

特に、楽天プレミアムカードの目玉特典だった「プライオリティ・パス」は、以前の使い放題から年5回までに制限され、さらにレストランやスパの利用も対象外になりました。これにより、特典の魅力は大きく低下しています。

2025年はどうなる?楽天カード最新の変更情報

2025年、楽天カードでは以下の改定が予定されています。

2025年

2025年1月15日以降の入会では、楽天プレミアムカードの選べる特典が楽天市場コースのみに変更

2025年2月

支払い遅延時に「回収事務手数料」275円を新設(遅延損害金とは別途)

2025年3月

海外利用時の還元率半減
公共料金や電子マネー支払い時の0.2%対象範囲拡大(都市ガス・大手電力以外も対象)

このように、今後も変更が予想されるため、最新情報をチェックしながら、必要に応じて他の高還元率カードを検討することが重要です。

楽天カードの還元率が下がることで影響を受ける人の特徴

これまでの改定で、影響があるのは以下のような人です。

  • SPU(スーパーポイントアッププログラム)を活用していた人
  • 楽天カードで税金や公共料金を支払っていた人
  • 楽天ポイントを積極的に運用していた人
  • サブカードとして楽天カードを使っていた人
  • 楽天カードのポイント還元率の低下により、SPU対象サービスをフル活用し、高還元率を狙っていた人にとっては、改定前と比べて物足りなく感じるでしょう。

    特に、月間ポイントの上限が大幅に減少したことで、大量に買い物をしていたユーザーほど影響を受けます。

    また、税金や公共料金の還元率も大幅に引き下げられたため、これらの支払いに楽天カードを利用していた人は、受け取れるポイントが減少します。他のカードでは還元率が下がらない場合もあるため、切り替えを検討するのが得策です。

    楽天ポイントを楽天証券のポイント投資や楽天ペイでの支払いに活用していた人も、ポイントの獲得量が減ることで運用に影響を受ける可能性があります。

    楽天経済圏に依存し、楽天ポイントを効率的に貯めていた人は、カード還元率の低下により全体的なポイントの恩恵が少なくなるため、活用方法を見直す必要があるでしょう。

    たとえば、支払い内容に応じてカードを使い分けるのも一つの選択肢です。シーンに応じて還元率の高いカードを選ぶことで、ポイントの取りこぼしを防げます。

    楽天カード以外で年会費無料&高還元率のおすすめクレジットカード3選

    ここからは、楽天カード以外で年会費無料、さらに高還元率のカードを3枚紹介します。

    三井住友カード(NL)

    三井住友カード(NL)Screenshot: ライフハッカー via 三井住友カード(NL)

    三井住友カード(NL)」は、年会費が永年無料、対象のコンビニや飲食店でスマホのタッチ決済をすると最大7%のポイントが還元されるカードです(※下記スペック内の※1,2,3,4,5,6,7を参照)。

    対象となるのは、セイコーマート、セブン-イレブン、ポプラ、ミニストップ、ローソン、マクドナルド、モスバーガー、ケンタッキーフライドチキン、吉野家、サイゼリヤ、ガストなど。これらの店舗を日常的に利用する人ほど、高還元率の恩恵を受けやすいでしょう。

    また、年会費が無料ながら海外旅行傷害保険が最高2,000万円まで付帯されています(利用付帯)。渡航先でのトラブルにも安心して備えることができます。

    ※2025年4月現在
    ※ポイント還元率は予告なく変更となる場合がございます。

    年会費

    本会員:永年無料
    家族会員:永年無料(人数制限なし)

    ポイント還元率

    0.5~7%(※1,2,3,4,5,6,7)
    対象のコンビニ・飲食店で最大7%ポイント還元

    追加カード

    ETCカード、家族カード、バーチャルカード

    国際ブランド

    Visa、Mastercard®

    申し込み対象

    満18歳以上(高校生は除く)

    付帯保険

    海外旅行傷害保険:最高2,000万円(利用付帯)(※8)
    選べる無料保険

    空港ラウンジ

    移行可能なマイル

    ANA

    ※1:対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元
    ※2:最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)。
    ※3:iD、カードの差し込み、磁気取引は対象となりません。カード現物のタッチ決済の還元率は異なります。
    ※4:商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
    ※5:一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
    ※6:ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
    ※7:Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。
    ※8:事前に旅費などを当該カードでクレジット決済いただくことが前提です。(引受保険会社/三井住友海上火災保険株式会社)
    ※記載のスペック情報は2024年3月28日時点の情報です。

    三井住友カード(NL)の詳細はこちら

    JCBカード W

    JCBカード WScreenshot: ライフハッカー via JCBカード W

    JCBカード W」は、年会費が家族カードを含め永年無料、通常のJCBカードより2倍(1000円ごとに2ポイント)のポイントが貯まる高還元率カードです。さらに、Amazonやスターバックスなどのパートナー店で利用すると、最大21倍のポイントを獲得できます。

    入会対象は18歳~39歳で、一度入会すれば40歳以降も同じ条件で継続利用が可能です。

    また、JCBの優待サービス「Oki Dokiランド」を経由すると、対象店舗でのポイント還元率がさらにアップするため、ネットショッピングをよく利用する人にもおすすめ。楽天カードと使い分けやすく、2枚持ちでも活用しやすいカードです。

    年会費

    本会員:永年無料
    家族カード:永年無料

    ポイント還元率

    1.0%~10.5%
    ※最大還元率はJCB PREMOに交換した場合

    追加カード

    ETCカード、家族カード

    国際ブランド

    JCB

    申し込み対象

    18歳以上39歳以下(高校生不可)
    本人または配偶者に安定収入がある方

    付帯保険

    海外旅行傷害保険:最高2,000万円
    (利用付帯)(※1)
    JCBショッピングガード保険:年間最大100万円
    (海外のみ)

    空港ラウンジ

    移行可能なマイル

    ANA、JAL、デルタ航空

    ※1:JCBカード W、JCBカード W plus Lで事前に「搭乗する公共交通乗用具」または「参加する募集型企画旅行」の料金をお支払いになった場合、海外旅行傷害保険が適用されます。

    JCBカード Wの詳細はこちら

    リクルートカード

    リクルートカードScreenshot: ライフハッカー via リクルートカード

    基本還元率が1.2%と高めの「リクルートカード」。税金や公共料金の支払いでも還元率が下がらないのが大きなメリット。年会費も永年無料なので、コストをかけずに効率良くポイントを貯められます。

    さらに、貯まったポイントはPontaポイントやdポイントに相互交換が可能。コンビニやスーパーなど、貯めたポイントを幅広いシーンで活用できます。

    特に、Pontaポイントはローソンやじゃらん、ホットペッパーグルメなどでも活躍。日常の買い物や美容、旅行での使い勝手も抜群です。

    海外旅行傷害保険は最高2,000万円、国内旅行傷害保険も最高1,000万円まで付帯(利用付帯)されているので、旅行中の万が一のトラブルにも備えられます。

    年会費

    本会員:無料

    ポイント還元率

    1.2%〜

    追加カード

    家族カード、ETCカード

    国際ブランド

    Visa、Mastercard、JCB

    申し込み対象

    18歳以上(高校生を除く)

    付帯保険

    海外旅行傷害保険:最高2,000万円(利用付帯)
    国内旅行傷害保険:最高1,000万円(利用付帯)
    ショッピング保険:年間最高200万円(海外・国内)

    空港ラウンジ

    移行可能なマイル

    JAL(Pontaポイントを経由)

    リクルートカードの詳細はこちら

    まとめ|楽天カードの還元率は改悪されたが、まだ使う価値はある?

    楽天カード年会費が永年無料で、維持費がかからず気軽に保有できるカードです。

    さまざまな改定が続いていますが、基本還元率1%や、楽天市場や楽天ブックスなどの楽天サービスを利用すると最低でも3%の還元を受けられる点は依然として大きな魅力です。

    また、楽天ポイントの加盟店数は約500万カ所と全国各地に広がっており、貯まったポイントは加盟店で利用できるほか、楽天カードを利用する際に楽天ポイントとカードポイントを2重取りできるのも大きなメリットです。このように、楽天カードは使い方次第でさらにお得に活用できます。

    ただし、還元率が0.2%に引き下げられた公共料金の支払いには向いていません。「リクルートカード」のように、還元率が下がらない他のカードと組み合わせて、シーンごとに使い分けることをおすすめします。

    *記事内容は、執筆時2025年4月のものです。最新情報は各カード会社の公式サイトをご確認ください。
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