人生のしきたり|人生はしきたりに始まりしきたりに終わる!?
人生の節目に訪れる通過儀礼や冠婚葬祭。大切なしきたりの儀礼です。
人が生まれてから亡くなるまでには、さまざまな人生の節目があります。これを通過儀礼といいます。その誕生を喜び、無事な成長と幸運や立身出世、不老長寿など多くのことを神様や仏様に祈ります。それはすべて人の営みの中で親から子、子から孫、ひ孫、そしてその先まで代々受け継がれてゆく、人が人を思う心です。その人の営みの中に、しきたりがあります。
妊娠中を無事に、出産が安産になるように祈る「帯祝い」。生まれた子の健やかな成長を願う「お七夜」に「お宮参り」、「お食い初め」、「初節句」や「初誕生祝」。7歳までは神の子で、無事人の子として育ったことを感謝する「七五三」。大人になることを祝う「十三詣り」に「成人式」。そして、人生の大きな節目の「結婚」。
このあとも人生が続く限り、迎える儀礼は数多くあります。自分自身の儀礼に、子ができれば子の、孫ができれば孫の儀礼も重なり、幾重にも、何回も、しきたりは再び繰り返されます。そしていよいよ人生の終わりを迎えても、「弔い」というしきたりにより、この世の住人からあの世の住人となってもしきたりの中で人は生き続けていくのです。
まさに人生は、しきたりに満ちています。
日本人が脈々と受け継ぎ、大切にしてきた人生のしきたりを、「誕生」から「弔い」までの流れにそって順に追ってみましょう。
人生のカレンダー
※1 ※2 平均年齢(2018 年厚生労働省)
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 日本のしきたり』監修:千葉 公慈
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 日本のしきたり』
監修:千葉 公慈
「運気を上げる」をキーワードに、「春」「夏」「秋」「冬」の1年を通して行われる暮らしの中のしきたりと、成長や長寿などを祝う「通過儀礼」のしきたり、結婚や葬式などにまつわる「冠婚葬祭」のしきたりを解説していきます。
また、しきたりの「そもそも」と、古来より受け継がれてきたしきたりの変化、地域による違いの理由、慶事と弔事のしきたりに分け、「しきたり七不思議」的な視点でしきたりへの読者の興味を喚起します。日本のしきたりを図解でわかりやすく紹介。
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