備蓄米を買い求める客ら=8日、鹿児島市のサンキュー新栄店
随意契約で放出された政府備蓄米が8日、鹿児島市のサンキュー新栄店で先行販売された。雨の中、開店前に約1200人が列をつくり、通常より30分早い午前9時にオープンした。運営するタイヨーによると、随意契約の備蓄米が県内に出回るのは初めて。
販売したのは2022年の富山県産で、1袋5キロ入り税込み1980円。前日までに届いた約32トン(5キロ換算で約6000袋)全量を店に並べ、1家族1袋までと制限を設けた。来店客は店員の誘導で一人ずつ備蓄米を受け取った。
午前7時から並んだ鹿児島市錦江台2丁目の主婦日渡由津子さん(73)は「高校生の孫が食べるので米はいくらあっても足りない。安い米はありがたい」と話した。タイヨーグロサリー部の山本毅部長は「消費者に早く届けたいと自社でトラックを手配し、神戸から運んだ」と説明した。
同社は22年産の備蓄米を1500トン確保し、さつま町の精米業者に処理を委託。10日から宮崎県内の4店で、13日から鹿児島、宮崎両県の全94店で販売を予定している。
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