Q 「寺が墓じまいをさせてくれない」「墓じまいで法外な離檀料を要求される」という話を聞きます
A そのようなことは多くの寺ではありません。第1回で説明したように、最初にきちんと墓じまいの理由を述べて、相談から入ることが大切です。離檀料は支払い義務はないとされますが、長年、墓を管理してもらったのですから、納得できる金額なら支払ってもよいと考えます。本当に法外だと思えば、こちらの納得できる金額を提示して交渉するのも一策です
Q それでもこじれてしまったら…
A 弁護士や公的機関などに相談しましょう
Q 墓じまいと併せて仏壇についても悩んでいます
A 仏壇じまいを考えているのですね。墓じまいと同様、承継する人がいない、子供に負担をかけたくないなどの理由で、仏壇じまいをする人も少なくありません。実家の仏壇が大きくて子供の家に入らないという理由もあります
Q どのように進めればいいでしょうか
A 墓じまいと同じく、処分する前に連絡のとれる親戚には伝えておきましょう。その上で、寺の住職に頼み、閉眼供養(魂抜き)をしてもらいます。お布施は3万~5万円が相場で、地域などで異なります。仏壇は仏具店や寺などに引き取ってもらいますが、寺は引き取れないことがあります。また、仏具店によっては閉眼供養の手配まで含めて行っています。仏壇の引き取り費用は事前に確認しておきます
Q 粗大ごみに出してはいけないのですか
A 原則、出すことはできます。自治体のサイトなどで確認しておきましょう。通常は閉眼供養後に出すことになります
Q 位牌は
A 仏壇とともに位牌を処分したい場合、一般的に併せて閉眼供養を行い、仏具店などに引き取ってもらいます。位牌だけ処分する場合も供養後になります
(回答者 行政書士 大塚博幸)
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