捨てる以外で「大きな家具」を手放す方法2つ。後ろめたさがなくなり、片づけが進む

ものを手放していくなかで、大きな家具の処分に困ってしまう場面があります。食器や衣類と比べてハードルの高さを感じ、なかなか手放すに至らないということも。築35年の賃貸マンションで夫婦ふたりで暮らし、YouTubeで「捨て活」の様子を発信する深尾双葉さん(40歳)は、捨てる以外の方法で大物家具を手放したそう。双葉さん流の大物家具の手放し方を2つお聞きしました。

image

日々、育てている大切な家具。だからこそ捨てるのではなく繋いで手放す

1:SNSで家具を手放すお知らせをする

パソコンで動画を見ている女性

YouTubeで捨て活の様子を公開したら、視聴者さんからお問合せをいただき、家具の引き継ぎ先が決まるということが度々ありました。

おもに手放したのは、経年により美しさが増す古道具や手入れをすることで木製品の木肌はしっとりと色濃く変化をしていくアンティークの家具などです。

捨てるのではなく、できれば次の方にこれからも長く使っていただきたい…と考えていた家具ばかりでしたので、お声がけをいただくことで手放す後ろめたさがなくなっていくのを感じました。ゴミを出さないという意味でも、大切に使っていただける方を探すことは最善の方法だと考えています。

メールやDMで詳細のやり取りを重ね、遠方にお住まいの方にはヤマトのらくらく家財便を利用しました。ヤマト運輸の方が自宅に集荷にきてくださり、梱包から搬出入をしていただけるサービスです。これなら、初心者でも無理なく大物家具をスムーズにお届けすることができます。

オープンキャビネット、木製テーブル、スチールの折りたたみテーブル、ほかには照明やカゴなども家具と合わせて引き継ぎました。

私の場合はYouTubeで募集をしましたが、ほかのSNSでも可能だと思います。たとえば、インスタグラムのストーリーズで募集する方法はとても手軽にでき、好みの近い友人やフォロワーさんが見てくれているので、引き継いでいただける確率もグッと上がると思います。「ものの命を繋いでいくことが大切」だと感じました。

2:信用できるリサイクルショップに引き取りをお願いする

スチールラック

手放す家具を動画に掲載後、問い合わせの無かったものについては市内のリサイクルショップに引き取りに来ていただきました。セレクトリサイクルショップと銘打っているお店のため、きちんと店主の目により選ばれたリサイクル品を取りそろえている印象のお店です。

リサイクルショップにお願いしようと思ったきっかけは、ひとり暮らしの頃に実家から持って来た家具でした。両親に返却しようと連絡を取ったのですが、実家でも不要なので自分で処分してくださいとの返答が。歳を重ねた両親は絶賛終活中だったのです。好みから外れてしまった家具なので手放したい、しかし、思い出もありまだまだ使えるものをゴミとして処分するには忍びない。そんなわがままな思いを巡らせながら途方に暮れていたときに、こちらのお店にお願いしてみようと思いつきました。

引き取っていただいた家具は大きな本棚2つ、どっしりと重く置き場所に困っていた鏡、色の固定化を行ったため部屋の雰囲気に合わなくなった赤い棚などで、全てを快く引き取ってくださいました。

お店のインスタグラムを見ると、すぐに引き継ぎ手が決まった様子でホッとひと安心。自分で粗大ゴミに出す前に、プロに任せてよかったとしみじみ感じました。

捨て活をする際、手放すと決めたのにまだ家の中にある…ということがストレスとなり作業の進行を遅らせてしまいます。とくに家具は小物と違って場所を取るため、早めに家から出すことが片づけるモチベーションにも繋がります。

手放すと決めたら即行動、が家具を処分する際のポイントになると思います。大きな家具の手放し方に困ったら、ぜひご紹介した2つの方法を参考にしてみてください。

深尾双葉

深尾双葉さん

古道具と器の店を運営後、YouTubeにて暮らしに纏わるvlogの発信をスタート。夫婦2人賃貸マンションでの心地よい暮らし方や日常のささやかな愉しみ、厳選したものだけを残す捨て活の記録などを綴る

コメント