その習慣、スマホのバッテリーを劣化させてます!スマホを長持ちさせる「6つの常識」

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スマートフォンのバッテリーは、劣化しやすい部品ですが、充電や使い方、デバイスの手入れに関する小さな習慣を変えるだけで、大きな違いが生まれます。

魔法のような解決策はありませんが、覚えておくとちょっとお得に快適に使えるようになりますよ。

1. スマホの保護機能を使う

スマホを100%まで毎日充電したり、さらに悪いことに100%の状態で長時間放置したりすると、バッテリーの消耗を早める原因に。

なぜなら、すべてのスマホに使われているリチウムイオンバッテリーは、満充電の状態で長時間置かれることに弱い性質を持っているから。

常に高い電圧がかかっていると、バッテリー内のイオンが不安定になり、結果としてバッテリー全体の寿命を縮めてしまいます。

このため、AndroidとiPhoneの両方には、この問題を管理するために設計された機能が内蔵されています。設定方法をご紹介しましょう。

具体的な設定方法
  • Androidの場合
  • 「バッテリー保護」や「充電の最適化」といった設定項目を探してみてください。

    これを有効にすると、充電が約80%に制限され、長期的なバッテリーの摩耗を減らすことができます。Samsung Galaxyのような機種では、「バッテリー保護の適応」という機能も見つかるでしょう。これは夜間に充電を80%で一時停止し、普段起きる時間の直前に満充電まで再開してくれます。

    Google Pixelにも同様の機能があり、電源に繋いだままでもバッテリーが100%のまま放置されることはありません。

  • iPhoneの場合
  • Appleは「バッテリー充電の最適化」という機能を用意しています。これはユーザーの充電ルーティンを学習し、80%を超える充電を遅らせてくれる機能。iPhone 15以降のモデルを使っている場合は、iOSで80%〜100%で充電の上限をカスタム設定することも可能です。

    バッテリー最適化の設定は各スマホにより異なります。Image: MakeUseOfバッテリー最適化の設定は各スマホにより異なります。Image: MakeUseOf

    2. 「0%」まで使い切らない

    頻繁に0%まで使い切ってしまうことも、バッテリーに悪影響。スマホのバッテリーに余計な負荷がかかり、寿命を縮めることになりかねません。

    リチウムイオンバッテリーは、充電量が20%〜80%で保たれているときにもっとも良いパフォーマンスを発揮します。

    もちろん、たまに充電が切れてしまうことがバッテリーをすぐに破壊するわけではありませんが、日常的に行うべき習慣ではありません。

    長期的なバッテリーの健康を保つためには、20%を下回る前にプラグに接続することを心がけましょう。

    3. 真夏・真冬の環境など極端な温度を避ける

    スマホのバッテリーは、暑すぎても寒すぎても、極端な温度にうまく対応できません。長時間スマホを使って写真や動画を撮影すると、バッテリーに悪影響を及ぼす可能性があります。

    たとえば、Appleは、iPhoneのバッテリーが性能をもっとも発揮するのは0℃~35℃の環境だと公表しています。スマホが熱すぎたり冷たすぎたりすると、内部の部品を保護するために通常とは異なる挙動をはじめることがあります。

    特に熱は有害。スマホが熱くなりすぎると一時的に充電が停止するのはこのため。

    一方、寒さはバッテリーの挙動を予測不可能にすることがあります。バッテリー残量が急に減ったり、まだ十分な残量が表示されているにも関わらず突然シャットダウンしたりすることがあるのです。

    必要がないのに、高温の車内に放置したり、ヒーターの近くに置いたり、はたまた凍えるような寒さの中に長時間放置したりすることは避けましょう。

    4. 非認証充電器やケーブルを使わない

    最近では、ほとんどのメーカーは、箱に電源アダプターを同梱しなくなり、自分で充電器を用意する必要があります。ネットで一番安い充電器やケーブルに飛びつきたくなりますが、認証されていないアクセサリーを使うことにはリスクが伴います。

    非認証の充電器やケーブルは、適切な電圧調整、過電流保護、熱管理機能が欠けていることが多く、バッテリーの劣化を早めたり、最悪の場合デバイスの損傷につながったりするのです。

    同様に、充電ケーブルもスマホに接続できればそれで良い、というわけではないのです。もし合わないケーブルを使ってしまうと、充電速度を遅くするだけでなく、不安定な電力供給によってバッテリーに負荷をかけます。

    これはモバイルバッテリーにも当てはまります。低品質なモバイルバッテリーを使っていたり、それに合わないケーブルを組み合わせたりしている場合も同様です。

    補足:純正品じゃなくても大丈夫。Anker、Belkin、UGREENといった、信頼できるサードパーティブランドを選ぶという手もあります。これらのブランドは、安全で信頼性が高く、通常はより手頃な価格で、認証済みの高品質な充電アクセサリーを提供しています。

    5. 「ながら充電」を避ける

    スマホは、使用中のバッテリー損傷を防ぐために、電力供給を管理するように設計されています。

    とはいえ、充電中に「どのように」スマホを使うかは重要です。たとえば、グラフィックの負荷が高いゲームをプレイしたり、充電しながらカメラを連続して使用したりすると、スマホは通常よりも多くの熱を発生させやすくなります。

    これが充電中に自然に発生する熱と組み合わさることで、バッテリーが本来あるべき温度以上に熱くなってしまう可能性があるのです。

    (豆知識)急いで充電したければ、充電しながらのスマホ使用は避けましょう。スマホをアクティブに使用

    6. ソフトウェア更新をきちんと行う

    スマホのソフトウェア更新には、バッテリーの最適化も含まれることがあります。

    AndroidとiOSはどちらも、バッテリーの最適化、パフォーマンスの向上、よりスマートなバックグラウンドタスク管理などを含むアップデートを定期的にリリースしています。

    更新しないままだと、スマホの動作効率が低下し、結果としてバッテリーをより早く消費してしまう可能性があります。これはリチウムイオンバッテリーは充電して使うごとに自然に消耗していくため、充電頻度の増加につながります。

    参考までに、iPhone 14以前のモデルは通常、500回の満充電サイクルでバッテリー容量が約20%減少します。一方、iPhone 15以降は、約1,000サイクルで同じ20%の低下に達するように設計されています。つまり、非効率なソフトウェアのせいで充電回数が増えれば、必要以上に早くこれらのサイクルを消費してしまうことになるのです。

    もちろん、すべてのアップデートがわかりやすくバッテリー寿命を延ばすわけではありません。実際、アップデート直後は、システムが再インデックス作成やバックグラウンドタスクを終えるまで、一時的にバッテリーの持ちが悪くなったように感じることがありますが1〜2日で落ち着きます。

    スマホを最新の状態に保つことにはほかにも多くのメリットがあるので、更新はお忘れなく。

    バッテリーを大事に

    実際のところ、永遠に持つスマホのバッテリーというものは存在しません。

    しかし、あなたの使い方や手入れの仕方が、その健康寿命をどれだけ延ばせるかに大きな違いをもたらします。適切な充電器を使い、バッテリー保護機能を有効にし、上記のような習慣を守ることは非常に効果的。

    そして、バッテリーが本当に消耗したときには、スマホ自身が交換時期を知らせるサインを出してくれるはずです。

    【保存版:バッテリーを長持ちさせるコツ】

  • スマホの保護機能を使う
  • 0%まで使い切らない
  • 真夏・真冬の環境など極端な温度を避ける
  • 非認証充電器やケーブルを使わない
  • 「ながら充電」を避ける
  • ソフトウェア更新をきちんと行う
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