日本政策投資銀行南九州支店(鹿児島市)は、九州へのインバウンド(訪日客)動向調査結果をまとめた。2024年7月に鹿児島市を訪れた1万7227人のうち、同じ旅程で足を運んだ県内市町村は指宿が23.9%と最多で、他は10%以下だった。トップは福岡市の59.4%で、同支店は「県内周遊は活発とはいえない」と分析する。
県内では、指宿に次いで霧島市が9.1%、屋久島町4.4%、南九州市1.1%。県外では、熊本市(29.7%)や宮崎市(21.1%)、長崎市(20.1%)などで2割を超えた。一方で、福岡市への訪日客17万5079人のうち、鹿児島市を訪れたのは5.8%だった。
同支店は「鹿児島市は福岡、熊本との同時訪問率が高く、新幹線を移動手段とする訪日客が多いのではないか。拡大には福岡市から誘導する取り組みが有効で、県内周遊を効率的かつ分かりやすく移動できる環境整備が重要」と指摘した。
経路検索・観光案内アプリ「Japan Travel by NAVITIME」を利用する訪日客から同意を得て取得した位置情報を分析した。
なかなか地方を見てくれない…鹿児島市に来る外国人客、6割は福岡へ 県内は指宿が最多2割 新幹線ですぐ移動か 日本政策投資銀行調べ

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