1リッターで30km以上走る!ホンダ新「フィット」発表! 新車約177万円の「大人気コンパクトカー」何が変わった? SUV仕様「クロスター」にデザイン変更も実施!

日本のコンパクトカー市場を代表する一台、ホンダ「フィット」。この度、新たな一部改良モデルが発表されましたが、どのような点が変更され、価格はどう変わったのでしょうか。

ホンダ新フィット登場! 何が変わった?

 2025年7月10日、ホンダは、コンパクトカー「フィット」の一部改良モデルを、2025年7月11日より発売すると発表しました。今回の改良では、原材料価格などの高騰を受けた価格改定とともに、人気グレード「CROSSTAR」の内外装のアップグレードや、ボディカラーラインナップの刷新が図られています。

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SUVの仕様にデザイン変更実施!

 フィットは2001年に登場したホンダのコンパクトカー。コンパクトなボディながら広い室内空間や、ユーティリティ性能の高さ、優れた走行性能が魅力的です。

 現行モデルは2020年に登場した4代目。ガソリンモデルに加え、2モーターハイブリッド「e:HEV(イーエイチイーブイ)」モデルを設定。また先進運転支援の「ホンダセンシング」を全モデルで標準装備するなど、安全性も高めています。

 またフィットといえば豊富なグレード展開も特徴のひとつで、エントリーグレードの「BASIC」、リラックス性を高めた「HOME」、アウトドア向けの「CROSSTAR(クロスター)」、最上級グレードの「LUXE(リュクス)」などに加え、2022年10月にはスポーティな「RS」が加わり、現在は計5つのグレードを展開しています。

 今回の改良では、ディカラーのラインナップも大きく見直されました。まず、フィットとして初採用となる新色「シーベッドブルー・パール」が追加され、BASICを除く主要グレードで選択可能になりました。

 さらに、クロスオーバーグレードの「CROSSTAR」には、専用色として「ボタニカルグリーン・パール」が新たに設定されます 。

 その一方で、2022年のマイナーチェンジ時点では設定のあった「メテオロイドグレー・メタリック」「ミッドナイトブルービーム・メタリック」「ローズゴールド・メタリック」の3色が今回のラインナップから外れています 。

 これにより、全体のカラーパレットは、より明るくナチュラルなトーンへとシフトしました。

 今回の改良で最も手が加えられたのが、人気グレード「CROSSTAR」です。内外装のディテールが変更され、個性がより際立つ仕様となりました 。

 エクステリアの変更点は、ドアミラー(ブラック塗装からシルバー塗装へ)、リアライセンスガーニッシュ(ボディ同色からシルバー塗装へ)、アウタードアハンドル(ブラックからボディ同色へ)となっています。

 これまでのブラックパーツによる武骨なイメージから、シルバーアクセントとボディ同色パーツを組み合わせることで、タフさに加えて洗練された上質感を両立。より都会的なシーンにも映えるデザインへと進化しました。

 インテリアの変更点は、助手席ダッシュボード&アームレスト(グレーから深みのあるネイビーへ)、シート(サイドにライムイエローステッチを追加)、ステアリングパネル&セレクトレバーエスカッション(ブラックで統一)となっています。

 パワートレインなどに変更はありません。燃費性能は最も良いe:HEV BASICで、30.2km/L(WLTCモード燃費)です。

 今回の一部改良とともに、希望小売価格も改定されています。公式発表では「原材料価格や物流費などの世界的な高騰」を理由として挙げており 、全22バリエーションで価格が引き上げられました。

 値上げ幅は56,100円から89,100円で、改定率は約2.8%~3.3%に相当します。これにより、改良後の価格帯は177万6500円(BASIC/ガソリン・FF)から292万9300円(e:HEV LUXE/4WD)となりました。最上級グレードでも300万円を切る価格設定は維持されています。

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